コラム

「伝える」と「伝わる」の間の大きな壁


「伝える」と「伝わる」

ひらがな1つの違いですが、この2つには大きな違いがあり、人間関係のノウハウ本やビジネス書ではすっかり定番になっているトピックでもあります。

「伝える」は「一方通行」
「伝わる」は「双方向」

なんて言われますね。

いくら相手に言ったって、それが相手に正しく伝わって、実際に相手が何らかの反応を起こさなければそれは「伝わった」ことにはなりません。

当たり前のことなのですが、それでも


「言ったでしょ!!(怒)」

「いや、聞いてないよ!(怒)」


なんていう会話はいたるところで聞かれます。

「伝えた側」は、文字どおり「伝えた」わけですから、気持ち的にはもうボールは相手に投げちゃっているわけです。それが故に「聞いてないのが悪いんでしょ!(怒)」とか「何回言ったら、わかるのよ!(怒)」ってなりがちです。

夫婦や恋人
上司と部下
親子
兄弟
友人

それぞれシチュエーションは異なりますが、人間関係の問題の多くはこの「伝わる」の認識の違いから生まれます。「伝えたつもり」だったり、相手の「耳」までは伝わったが、相手の「心」にまでは伝わっていない などなど。


人間関係、育児教育関係、ビジネス、コミュニケーション、心理学などの関係著書では、様々な「伝え方のノウハウ」について書かれていますね。

言葉の選び方だったり、タイミングだったり、その他、男女の脳の違いや心理学の見地からも、いろいろとヒントが書かれています。

しかし残念ながらそのようなノウハウを覚えても、なかなか「人間関係上手」にはなれないんですね・・・

公式を丸暗記して数学を勉強し続けるようなものです。本質を理解しないままでは、すぐに壁にぶち当たってしまいます。


今回の満月通信コラムではこの「伝える」と「伝わる」の違いについて、もう少し掘り下げて紹介したいと思います。

市販の著書で紹介されているような「伝え方のノウハウ」は、コミュニケーションを円滑にする上で有効なものもたくさんあります。しかし、所詮テクニックですから、職場の生産性向上とか、地域コミュニケーションを円滑にすすめるくらいが限界ではないでしょうか。

「夫婦」や「親子」といった、より親密な人間関係になりますと、表面的なテクニックが通用するほど単純ではありませんね。

ところで「愛し合っている 恋人どうし」の場合はどうでしょう。

恐らくその人のもっている「伝えるスキル」をフル活用して、少なくともその人の100%の力を出しているはずです。その人の人生の中で言えば、恐らく最も相手に「正しく伝えて」いるでしょうし、相手にもかなり「伝わっている」はずです。

なぜですか?

それはもちろん相手への「愛情」や「思いやり」があるからですよね。

話が上手とか下手とか、会話にセンスがあるとかないとか、実のところテクニックは関係ないんです。「愛情」と「思いやり」があるから、相手に伝わる度合いが高くなるわけです。

・話すスキルは豊富だが、思いやりは全くない人
・話すスキルはボロボロだが、とても思いやりのある人

極端な比較ですが、どちらが相手に伝わるかと言えば、ボロボロさんのほうです。

「思いやり」があってはじめてコミュニケーションは前へすすみます。「思いやり」を土台にして、少しずつスキル、つまり話し方や言葉の選び方、タイミングを自分の中で高めていくしかないんですね。

「人間関係上手」は「思いやり」の量に比例します。


アカの他人に対して、恋人のように愛情を注げ!って言ったって到底無理な話ですが、少なくとも相手への「思いやり」なくして、人間関係をスムースにさせることはできません。

一部の特殊な事例を除けば、ほとんどの人の場合、いわゆる「成功・幸せ」という状態に到達するためには、人間関係を良好にする以外に方法はありません。

そして人間関係をプラス材料にして成功した人たちの多くは「人たらし」とも言えます。


「人たらし(ひとたらし)」です。(女ったらし・・・じゃなく、「人全般」ですね)


基本的に「人」が好きなんです。そういう人は自然と相手への「思いやり」が生まれてきます。初めて会う人に対してさえも「好意」のレベルが少し高いんです。

そういう人が概して成功していますし、幸せな人生を送っていることは確かです。

しかしながら、現代社会において多くの人が「人に疲れている」んですね。できれば人と関わりたくない・・・ それくらいストレスが多い社会になっています。

「できれば人と関わりたくない・・・」と思って人生を過ごした人たちは、残念ながら幸せになっていません。

また、自分と気の合う人以外は受け入れない。そういうポリシーを貫く場合も、いっけん「人間関係のストレスがない幸せな生活」を実現できそうですが、実は実現できないような仕組みになっているんですね・・・この地球は。


なぜなら、あなたの人生の目的地(終点)と、線路が違ってしまうからです。


またその話か・・・ と思われるかもしれませんが、結局ここに戻ります。

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「思いやり」や「愛情」というのは、「感謝の波動」とほぼ同質です。

「感謝」「思いやり」「愛情」を習得するために、わざわざ地球に生まれてきたのに、それを使わないで済まそう、テクニックだけで乗り切ろうとしても人生の目的に逆行していますよね。だから、うまくいくはずがないんです。

そのやり方。間違ってますよ~!

って、ちゃんと教えてくれます。


例えば、子育てをしていて、

「感謝」「思いやり」「愛情」

を使わずに「伝える」だけだと、もれなく「伝わらない」ようにプログラムされてますから。あるいは、モノで釣ったり、へんなテクニックを使ってその場を凌ごうとしても、子供には通用しません。子供を通じて天から「そのやり方。間違ってますよ~!」って言われているんです。

愛情を注ぎ過ぎると「甘やかす」ことにならないか・・・
思いやりを強くすると「図に乗ったり」「調子に乗る」のではないか・・・

という「子供特有の」問題もありますが、「思いやり」の質を高めていけば「甘やかすこと」にはなりません。「図に乗ったり」「調子に乗る」こともなくなります。

これは日々鍛錬するべき親の必修項目です。「思いやり」の質を高めることを追求し続けてください。子供が自分のところに生まれてきてくれた「愛おしさ」の火を灯し続けて、その「火」を通した言葉を発し続けてください。子供の立場から見た想像力も駆使してください。

スピリチュアル的な真理をお伝えしますと、あなたが子供をもつ人生を歩むか、子供をもたない人生を歩むかは、生まれる前から自分で決めて地球に来ています。

子供をもったということは、そこで人生の目的(「感謝」「思いやり」「愛情」)の習得をしなさいという意味です。子供をもたなかったということは、今回の人生は、夫婦間あるいは社会で人生の目的(「感謝」「思いやり」「愛情」)の習得をしなさいという意味です。

家庭外での人間関係の悩みのトップは、もちろん「職場」です。

職場内のスタッフも、お客さんも、基本的には「他人」ですから、より「思いやり」や「愛情」を注ぎにくいのは当然です。

そんな中でいきなり今日から、となりの部長を好きになれ! いつもクレームばかりのうるさい客を、愛らしいと思え!といったってすぐには無理ですよね。

でも、

「先にこちらから心を開くこと」
「先にこちらから好きになること」

これしかないんです。

別に恋愛感情をもつほどの「好き」じゃなくていいんですよ。(当たり前ですね)

1つでも相手の良いところを見つけて、“嫌いメーター”100MAX だった針を、少し“好き”のほうに動かします。いろいろな感情があるでしょうから簡単なことではありませんが、あなたがこの地球に生まれてきた目的の達成手段の1つは「自分から先に動く」ということです。


「待つ」「逃げる」という選択肢は、最後の最後まで取っておいて、まずは自分から動いてみる。

つまり自分から先に「感謝」「思いやり」「愛情」を<発信>してみる。

「好意を勘違いされるのが怖い」という問題はあるかもしれませんが、正しく<発信>していれば通常はそのようなことは起こりません。それは「人生はチェスの盤面」というコラムで紹介したように、あなたの体内周波数が変わることで、正しい登場人物に入れ替わるからです。

「感謝」「思いやり」「愛情」

これを出し惜しみなく発揮して過ごしていると、勝手に人事異動が起こって、あなたの人生の登場人物が変わります。自分では人選をしなくていいんです。今、目の前に現れている人たちが、今のあなたの成長のために必要なキャストなのです。

ですから人事のことは人事部に任せっぱなしにして、あなたはとにかく「感謝」「思いやり」「愛情」を駆使することだけ考えれば良いわけです。

実際、運気が安定していて「人たらし」の人は、自分の人生の登場人物のことは、天に任せています。

自分は目の前に現れた人に、できる限りの「思いやり」をもつ。とてもシンプルでストレスの少ない人間関係になります。

大人になってからいきなり他人に対して「思いやり」を持とう!と言われても簡単にできることはないですが、当研究所のクライアントさんに実践してもらっている有効な方法を紹介しますね。

「相手の良いところを1つでもいいから見つけるクセをつける」

これは多くの指南書にも書かれていることです。「幸せな人たらし」になるための基本です。それ以外に、

・飲食店に入ったとき
・電車に乗ったとき

その空間(お店の中や車両)にいる人に対して「全員が幸せになるように!」って心から願ってみるという方法です。

そこにいる人は全く見ず知らずの人たちです。「はぁ?」って思いますよね(笑)

でも見ず知らずの人たちなので、かえって簡単にできるものです。


「同じ時間に同じ空間を共有したのも何かの縁だから、この人たち全員が幸せになって成功したらうれしい!」そう心に念じます。


これはあなたの「思いやり」の引き出しを軽くするための訓練です。


その空間の中にはマナーの悪い人もいるでしょう。でも、その人も例外なく幸せの対象です。騒いでいる子供、クチャクチャ音を立てて食べる男性、車内でメイクしているOL。みんな空間を共有した「仲間たち」です。仲間ですからマナーの悪さも目をつぶりましょう。

心の中だけですからリスクゼロです。あなたの「愛情」「思いやり」をたくさん浴びせてあげてください。

この訓練によってどのようにあなたの体内周波数が変わるかは秘密ですが、かなり効果があります。人によっては人生が180度変わるくらいの激震になることもあります。

ぜひ「お店」「電車」あるいはバス、飛行機の中、自分と同じように信号待ちをしている車・・・ どれか2つくらい決めておいて、そのシチュエーションになったら、いつも「幸せを願うクセ」をつけてみましょう。

風水暦第七運期が終わる2003年までは、今より少し「人生の成功法則」が異なりましたが、第八運期に入った今は、男性でも女性でも「感謝」「思いやり」「愛情」をベースにした行動をしないと幸せになれないタームに入りました。自己中心的で強引な手法は通用しません。

不足していた「思いやり」や「愛情」の波動を増強するために、女性がインカローズやクンツァイトを使うのはすっかりお馴染みですが、最近は男性が使うことで「思いやり」や「愛情」の波動を増強させて人間関係がスムースになった事例が増えてまいりました。(さすがに腕には身に着けにくいので、ブレスレットにヒモを通して首からこっそり下げたりしていますね)


これからさらに「感謝」「思いやり」「愛情」が人生を決定づける時代になっていくでしょう。真の「平等世界」が近づいているとも言えます。

そんな世界の変化に乗り遅れないように、

自分はどのような場面で「感謝」することができるだろう。
どんな場面で「思いやり」や「愛情」を惜しみなく発揮できるだろう。

あなたの「活躍の場」をしっかり見つけてください。


お読みいただいた皆さん全員の幸せを心より願っています!


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