もっと英語がうまく話せたらいいのにな・・・・
もっとピアノが上手に弾けたらいいのにな・・・・
向上心があれば、人は誰でも更なる能力を求めますし、そのために頑張ります。
「苦手を克服して目標を達成する」
大切な考え方ですよね。しかし、風水的な見地から申し上げますと、必ずしもこの考え方は正解ではありません。
皆様には今回のコラムを通じて「頑張って克服する」ということについて、少し異なる視点をもって「再点検」していただこうと思います。
以前にコラム「あなたが生まれてきた本当の理由」でも触れましたが、人間は毎回、目標(テーマ)を設定して生まれてくるんでしたね。
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信じる信じないは自由ですが「輪廻転生」のメカニズムが宇宙の大原則なんです。
「CH890a」の波動を集めるために予め「自己ルール」を設定して、人間界に挑戦するんですね。言い換えれば、今、人間の姿をして地球上で生活をしている状態というのは、サッカーの試合中のようなものです。
今、あなたは試合をしに地球に来ているわけです。なので試合が終われば、試合会場を出て普段の生活に戻ります。
試合が終われば = 肉体が死を迎えたら
試合会場を出て = 地球を去って
普段の生活に戻る= 霊界での通常生活に戻る
ということです。ユニフォーム(肉体)も普段は脱いでいますので楽チンです。
試合中はいろいろなルールとポジションがあるわけです。サッカーと同じですね。
そのルールとポジションは霊界にいるときに、しっかり設定しています。波動を高めるために、今回はどんな人生プランにしようかなって、いろいろ考えてから地球に来るわけです。
ですから、外国語も自由自在に操れて、ピアノも一流で、スポーツ万能で、容姿端麗で、トークも抜群、知能指数が200! なんていう設定で地球に来てしまったら、楽しい人生かもしれませんが、何も地球上で「学び」は得られないわけです。当然「CH890a」の波動も集められません。
だから、意味ある人生にするために、わざわざ「できないこと」を決めて生まれてくるんです。
「できないこと」があるから「できない人」の気持ちもわかりますし、できるようになる努力の方法も見つかります。それが人間としての成長につながり、周波数を高める原動力になるわけですね。
しかし、ここからがさらに重要です。
「できないこと」を克服して、「なんでもできるように」なる必要はないんです。
例えば、人とのコミュニケーションが苦手で、克服できずに悩んでいる人がいたとします。
両親は普通に社会生活をしていて、円滑に人間関係を構築しています。
一人で過ごすことが好きだけど、自分も将来のために、もっと積極的に友達を作ったり、人並のコミュニケーション能力はつけたい、と思ったとします。
しかし、本来とても苦手なわけですから、大変苦労をします。人と積極的にかかわることは苦痛であり、本人も楽しくありません。でも、両親を心配させたくないので頑張って努力を続けている。
そんな、シチュエーションは少なからずあると思いますが、この人の場合、
「人間関係が苦手」ということも「大切な能力」
なのかもしれないのです。
わざわざ生まれる前の人生設計において、人間関係が不得意な「性格」を自己ルールとして設定してきた可能性が高いのです。
生まれる前に決めてしまったことは強力です。
どんなに頑張って克服しようとしても、跳ね返されてしまいます。
なぜかと言いますと、
両親と同じように人間関係が円滑だったら、人と関わる仕事をしようと思いますよね。
せっかく得た「武器」なんですから、当然、使おうとします。
しかし、この人が今回生まれてきた本当の人生プランが、例えば音楽家だったり、画家だったり、考古学者だったりして、その立場でじっくり自分と向き合うことで魂を成長させる。そういう設計だったとしたら、人との密接な関わりがかえって邪魔になってしまうこともあるわけです。
このように、本来の目的を邪魔しそうな「武器」は、もたせないように「見えない力」が作用する事例というのは、実はとても多いんです。
武器は持ってしまったら、使いたくなりますよね。
英語が堪能だったら英語を生かした仕事をするでしょうし、ソムリエの資格を取ったら資格を生かした仕事や趣味の合う仲間を探そうとします。
とてもスタイルがよかったら、モデルになろうと思うかもしれないですし、サッカーが上手だったら、ずっとサッカーを続けたいと思うかもしれません。
しかし人生 その方向で本当にいいの? ときどき点検が必要です。
それらの「武器」が人生を遠回りにさせてしまうことがあるからです。
その「武器」を使っているときは、心から楽しくて、心から好きなことであれば人生設計に合致しているはずです。その場合はずっとその道でその「武器」を使い続けるべきです。それこそ「克服して目標を達成する」という生き方にふさわしいと言えます。
しかし、実は心の中では「苦痛」を感じて使っている武器であれば、それは不要な武器かもしれません。
自分の魂が喜んでいないのですから、人生設計の除外リストに入っているかもしれないのです。
日本の学校は最近でこそ「長所を伸ばす」という方向性が見られるようになりましたが、それでも「苦手な分野」をつくらないような教育がベースにあります。
苦手なこと、他の人より劣っていることがあると、先生や両親はそれを埋めようとします。
そして「困難に打ち勝って克服する道」ばかりが美化されがちですが、風水的・スピリチュアル的には「諦めて道を変える」ほうが正解であることのほうがずっと多いのが実情です。
今、人生の岐路に立たされている人、伸び悩んでいる人は、今一度、点検をしてみてください。
果たして今、挑戦していることは、本当に自分がやりたかったことで、自分の魂が心底から喜ぶことでしょうか。
両親や兄弟、世間体などを意識して、本意ではない行動をしていないでしょうか。
不安を埋めるためだけに「武器」(資格や特技)をたくさん持ち過ぎていないでしょうか。
間違った道に進んでいるときには必ず、その道には「通行止」のお知らせ看板が出ています。
それを無理やり乗り越えることだけが人生ではありません。
しっかり「通行止」の看板を認識して(看板を見て見ぬふりをせず)、思い切って別の道をすすむことも大切です。
「武器」をもってしまったがゆえに、無理してその「武器」を使い続けようとしていませんか?
自分の資格・特技を使うことばかり注目をせずに、「自分ができないこと」にも注目してください。
例えば、このご時世にパソコンやスマホがとても苦手で操作が全くできないという場合。
普通に考えれば大きなハンデです。世の中のシステムがパソコンやスマホをベースにして加速しているわけですから、ずっとアナログだけでは、いろいろなところでチャンスを失います。
しかし、そんな中で敢えて「できない」わけですから、「できない理由」「できなく設計した理由」 があるはずなのです。
あなたの能力において、できないことにはすべて理由がある
というのが宇宙の法則の1つです。
つまり、わざわざできなくして、余計なことに気をとられないようにしてくれているわけです。それなら、どの能力を活かせばいいの? と自問自答しましょう。
ぜひ「できないこと」「もっていないこと」を嘆くのではなく、今持っているものを活かす方法を考えてみてください。
その基準は「自分の魂が喜んでいるかどうか」です。
きっと人生の大きな大きなヒントが見つかるはずです。