家の中で必要なもの・大切なものを失くしてしまって出てこない・・・。皆さん、そんな経験をされたことがあるかと思います。
実はこれ、運気を好転させるチャンスであることが多いんです。
今回の満月コラムでは、「失くし物」があなたにどんなサインを送ってくれているのかを解説したいと思います。
ただし、ここで扱う「失くし物」は家の中に限る話です。外で紛失した場合は「運気好転のきっかけ」というよりも、「運気低下の結果として起こったアクシデント」というケースが多いので、その点だけご注意ください。
大切なもの、必要なもの。
あると思っていた場所にない・・・。置いたはずの場所にない・・・。そして探しても見つからない。
イライラしますよね。急いでいるときなんかは焦りますし、本当に嫌な時間です。
でも、それは運が悪いわけではありません。運気好転のサインです。イライラや怒りをぶつけて自暴自棄になったり、マイナスの感情を持ち続けたりせずに、できるだけ冷静にその時間を受け入れてください。
「失くし物」が示すサインとして最初に挙げられるのが、家宅の「気」の停滞を知らせるサインです。
家の中が散らかっていたり、モノが多くて気の流れが悪かったりする場合、空間はバランスを整えようとして「モノの配置」を変えようとします。
もちろん「家」そのものに意思や手足があるわけではありませんので、正確に言うと「自分の潜在意識」がそのような事象を引き起こしているということになります。
まるで家が、 「気の流れが悪いから、モノを動かしてほしいなぁ」 「よし、この財布、ちょっとわかりにくい場所に隠しちゃおう!」 「そうすれば、ここの奥さんが段ボールを動かして気の流れを良くしてくれるかも!」 と言っているかのように。
ですから「失くし物」が見つからないときには必ず、
「ついでにモノを片づける」
もっと言うと、
「ついでにモノを減らす」
ということを行なってください。いわゆる「断捨離」です。
出かける前にカギを失くして急いでいる・・・なんて場合は、まずはカギを見つけて遅れないように外出することで精一杯でしょう。そんなときはスマホにしっかりメモを残し、帰宅後に「片づけ」と「モノ減らし」を行なってください。
特に家の同じ場所で頻繁に「失くし物」が発生する場合は、そのエリアの気の流れが極端に悪いサインと考えられます。
逆に言えば、しっかり整理整頓してモノを減らせば、気の流れが良くなり、運気の流れも整っていく「隠れたパワースポット」ということでもあります。
「失くし物」という「お知らせ」を、しっかりチャンスに変えていってください。
「失くし物」が示すサインは、この「家宅の気の停滞」だけではありません。
2つ目に多いのは「執着を手放すレッスン」というのを示唆するサインです。
大切にしていた物ほど、見えないところに「いったん退避」することがあります。不思議ですよね。
これも信じがたい話に聞こえるかもしれませんが、やはり正確には潜在意識のはたらきです。
大切なものほど「それが無いと不安」という固定観念が強くなりがちです。この不安が執着を強め始めると、いわゆる4大猛毒のうちの2つですよね。身体に毒・・・ というか「開運体質に毒」なわけです。
そうすることでモノとの距離をつくり、執着をゆるめようとする見えない力がはたらきます。心がいったん冷静になると、新しい運気の入る「余白」が生まれるのです。
「運気の入る余白」をつくるための「失くし物」。
このケースは、実はよく起こります。
「失くし物」が示すサインには、もう一つ大切なものがあります。
3つ目は、直感の再起動です。
皆さん全員が持っている「第六感」ですが、日々の生活で五感ばかりを使っていると、この第六感はだんだん鈍っていきます。
しかし、あなたの潜在意識はこの第六感を少しでも発揮させようとし続けています。
「人は1日に5万回の判断をする」という話を以前にしましたが、そのうちのいくつかは直感に頼る場面です。
この直感が導く未来がうまくかみ合いやすい人は、いわゆる「運気の良い人」。逆に直感がうまく働かないと、選択がズレやすくなります。
そんな直感をメンテナンスして正しく機能させるために、家があなたに「失くし物」を探させようとするんです。
「ここにあるはず」「いや、あっちにあるはず」と記憶や経験を総動員して探すとき、実は直感もたくさん使っています。ときどき脳は、そのプロセスを通じて直感に磨きをかけようとするのです。
ですから、
仕事などで「ミス」が続いたうえに、家の中で「失くし物」をした → いろいろ探して「失くし物」が見つかった
こういうときは、直感の回路が温まり、感度が上がっている合図です。あまり大きな声では言いたくありませんが、競馬やナンバーズのように「直感で数字を選ぶ」タイプの運試しは、このタイミングで当たりやすいとも言われます。
ただし、安定的な運気を保つうえでギャンブルは基本的に逆効果ですから、どうしてもやるなら1回限定にしてください。調子に乗って2回、3回・・・と続けると、脳は直感にブレーキをかけて、ギャンブルでは絶対に勝てないように再プログラミングします。
脳と運気の関係って、面白いですよね。
さらに付け加えると、もしも大切なものを満月の日や新月の日に家の中で失くし、しかもなかなか見つからない場合・・・
チャンス10倍です(笑)
ここまでに挙げた
「家宅の気の停滞を知らせるサイン」
「執着を手放すレッスン」
「直感の再起動」
という3つのお知らせに、満月・新月という節目のタイミングが重なると、転機の風が強く吹きやすいからです。スピリチュアルの世界では「運気の揺さぶり」や「運気の更新通知」と言ったりもします。
もちろん、満月・新月以外の日に大切な失くし物が見つからない場合でも、開運チャンスであることに変わりはありません。
「よしきた! 失くし物!」 → 「この機会に家の片づけ・断捨離を進めるぞ!」
という流れで、楽しみながら行動に移してください。
眠かったり、辛かったり、イライラしながら片づけをしても効果は出にくいものです。かと言って、「忙しいから来週の日曜日にやろう」と先延ばしにし過ぎるとチャンスを逃します。
できるだけ72時間以内(3日以内)にまとまった時間を確保して、片づけ・断捨離を進めましょう。
すでに整理整頓されている家の場合は、家具の配置換えや模様替えを示唆する暗示のこともあります。気になっていたリフォームがあれば、絶好のタイミングです。
有給休暇を取ってでも、飲み会を1回断ってでも、確保したい時間です。
そして「失くし物」が見つかったら、感謝の気持ちで迎え入れてくださいね。
また、片づけや断捨離、配置換え、模様替え、リフォームをしても見つからないこともあります。そういうときは、その「失くし物」と距離を置く時期です。
いったん距離を置いて、代替できる別のもので生活を始めてください。距離を置いて執着が外れた段階で再び出てくることもありますし、人生のステージが上がったために、さらにバージョンアップさせるタイミングの場合もあります。
特に財布・宝石・パワーストーンの場合、家の中で失くしたのに見つからないときは、バージョンアップのお知らせです。
「失くしたから同じものを買う」ではなく、ステージアップに合わせてワンランク上のものへ変えるのが運気アップの自然な流れです。
以上、「失くし物」の開運サインのお話でした。
「注意力散漫で失くし物ばかりしてしまう」という方も、家の気の流れを整えることで、その傾向がやわらぐことがあります。
ですから「失くし物=悪いこと」ではなく、「良くなる前兆」と考えてくださいね。
家もモノも。
しっかりあなたを見守っていますからね。
