「パワレルワールド」なんていうけど、
ぜんぜん変わった気がしない・・・
何も起こらないんじゃないの?
そんな感想をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
別にノストラダムスの大予言みたいに「恐怖の大王?」がやってきたり、隕石が落下して世界中がパニックになったりするわけでないですから、天変地異のようなイメージをもたれていた方は少しイメージを修正する必要があります。
でも!!! 2024年から確実にパラレルワールドの「分断」が始まっています。
パワレルワールドの解説コラムの中で「高層ビルのエレベーター」の例を挙げました。覚えてますか?
今一度、30階建ての「自社ビル」をイメージしてください。
このビルのエレベーターは低層階用と高層階用の2種類あって、
低層階用エレベーター → 2階~15階行き
高層階用エレベーター →16階~30階行き
となっていたとしますね。
通勤をしてこのビルに到着したら、各自が自分の部署のあるフロアに行くエレベーターを使うわけです。
そうすると、8階に所属部署がある「Aさん」と、25階に所属部署がある「Bさん」とは異なるエレベーターを使うこととなります。
「Aさん」はエレベーターホールで2階行きの「Cさん」や14階行きの「Dさん」と顔を合わせて「雑談」で盛り上がることもあります。そして同じ8階の「Eさん」とは毎日よく顔を合わせますし、ランチも一緒に8階の休憩室でとります。
しかし、25階行きの「Bさん」とはときどきビルの入り口ですれ違うことがありますが、混雑しているので話をすることはありません。18階行きの「Fさん」とも、29階行きの「Gさん」とも、辛うじて挨拶をすることはあっても、ほとんど接点がなくて、普段は全く話をすることはなく、そうやって何年も経過していくと全く存在を意識することもなくなってしまいます。
これが今始まっているパワレルワールドのイメージです。異次元の世界に行ってしまうということではなく、同じ三次元世界であっても、それぞれ過ごす世界が大きく異なって、接点がなくなってしまうということです。
もちろん会社の場合は人事異動がありますし、社内メールやLINEなどですぐにつながりますから、実際の会社ではフロアが違うというだけで疎遠になることはありませんが、パワレルワールドの「分断」をイメージしやすくするために、敢えて「自社ビル」を事例して説明しました。この関係性が友人や家族であっても、起こってくると思ってください。
今・・・。知らない間に「分断」が始まっているんです。
そして、自分が誰と「分断」されているのか気が付きにくいので、何も変わっていないと思ってしまうんです。
例えば「YouTube」で動画を見るとします。
自分の趣向に合わせて動画を選びますよね。観終わると、あなたの趣向に合わせて、次に観るかもしれない動画のサムネイルが画面に表示されます。
「あ!これも面白そう!」
と思ってYouTubeがおすすめする動画をまた観ますよね。
「かゆい所に手が届く」的なこのシステム。何の疑問もなく便利さを感じて自分の好きな動画を観ることになるかと思います。
「カスタマイズ」なんて言えば格好いいですが、冷静に考えるとこれだけでもすでにあなたの「パワレルワールド」がどんどん自動構築されて、他の人とは違う方向に「誘導」されているわけです。
一見、自由に、自分の意思で「選択」をしているように思えますが、実は「誘導」だってことに誰も気が付いていません。
サッカーが好きな人であれば、サッカー動画の検索結果がたくさん出てきますし、好きなサッカーチームがあれば、そのチームに関する動画が表示されやすくなります。
当然ですが野球好きな人が開く画面とは全く表記される世界が変わっていきますよね。
こうやってデジタルの世界の拡大とともに、パワレルワールドも「分断」が顕著になっていくわけです。
買い物もそうですよね。
amazonで本を買おうと思って画面を見ていると、自分好みの本がカスタマイズされて優先表示されます。
そうすると「自分とは違う世界」からどんどん切り離されていくわけです。
自分好みにカスタマイズしてくれるのは、効率的で心地よく感じます。
わざわざ非効率でストレスを感じながら「自分の趣向とは異なる世界」に足を踏み入れようと思わなくなってしまうんです。
デジタルは便利な反面、あなたから知らないうちに「選択肢」を奪っているわけです。
そもそも他に「選択肢」があることすら気が付かないで過ごすこととなります。視野がどんどん狭くなっていきますね。
あなたがたくさん目にする情報は、「世の中の標準」だと思ってしまいがちです。
ただ単に「あなた好み」に表示されている情報であっても、「こんなにたくさん目にするんだから、他の人も同じように目にしているんだろう」と「勘違い」してしまうことが増えてしまいます。
例えば先日、兵庫県知事の再選挙がありました。
S候補はパワハラやおねだりをする悪い知事だと思っている人たちと、利権まみれの議会の人たちがS候補を辞めさせるために陥れていると思っている人たちとで完全に分断されましたね。
S候補(元知事)は「悪い」と思っている人には「否定的な情報」が次々と集まり、そればかり目にしますので、これが「正論」だというイメージを刷り込まれてしまう。
一方、S候補は「正しい」と思っている人には「肯定的な情報」が次々と集まってくるので、完全にその情報に支配されてしまいます。
パワレルワールドの「分断」が強くなってくると、「どちらもあり得る」といった中立な考えの人は少なくなって、完全に二分化していきます。そして自分とは異なる意見、異なる価値観の人を受け入れにくくなっていくんです。
そうやってはっきりとした「二分化」をしながら毎日、数多くの選択を繰り返していくと、今までよりも加速度を増して、パワレルワールドが自動形成されていくわけです。
新型コロナの「ワクチン」に関する情報もそうですよね。
「ワクチン肯定派」は「良い情報」しか頭に残らないので、「ワクチン否定派」の言うことはすべて「陰謀論」としか思わない。両者の間に大きな壁があるので、お互いに受け入れることはありません。
デジタル思考がすすむと、白黒をはっきりさせて、一度決めた道を突き進む思考になりやすい傾向があります。
【思考をしているようで実は「思考停止」している】
「思考停止」しているから「誘導」されやすくなりますし、加速度も増していますから、「分断」をつくりやすくなるわけです。
「思考停止」になって「誘導」されてしまうのは「闇バイト」に加担する人たちだけではないんです。全員がいつでもその状態になり得ます。
ですから「私はしっかり考えて、自ら判断しているから大丈夫!」と思っている人でも、知らない間に意図しない方向に自分のパワレルワールドの枝分かれがどんどんすすんでいるかもしれないということを、常に意識しておく必要があります。
一方、アナログな世界は、効率が悪いですが様々な「無駄」の中に視野を広げるチャンスがたくさん残されていると言えます。
amazonで本を買うのではなく、本屋さんや図書館に足を運んで、何か面白そうな本がないかな・・・? ってフロアをウロウロするだけでも、今まで自分が意識していなかった新しい分野の本に興味をもつことがあるかもしれません。自分の「枠の外の選択肢」がたくさん見つかります。自分で決めないで、敢えて他の人に選んでもらったっていいんです。
WEBでニュースを観るのではなく、新聞を広げて一通り目を通すだけでも、自分に関係ないニュースだったり、広告だったり、自分の「枠の外の情報」に触れることができます。
そういった「無駄」とか「枠の外」というものに触れなくなると、自分のパワレルワールドの「軌道修正」がしにくくなってしまうんです。
パソコンや電子辞書で検索すれば短時間で目的を果たせます。
でも紙の辞書や百科事典で調べることで目的以外の情報も入ってきたりします。
カーナビで目的地に誘導してもらえば、迷うことなく目的地に到着できます。
でも、自分で地図を見ながら目的地を探すことで、迷子になることもあるかもしれませんが、想定外の出来事から新しい発見があるかもしれません。自分で判断をする「能力」も磨かれます。
現代のデジタル化は便利さを追求した結果として必然ではありますが、「便利で自由」とは限らないんです。
自分の力で「パワレルワールド」をつくっていく力がどんどん衰えていくので、知らないうちに「誘導」されやすくなるわけです。
これからも変わらず必要なのは「アナログ力」です。
こういうことを言うと「昭和」な古い人種のように思われるのですが、「昭和」のようなアナログ生活に戻れと言っているわけではありません。
これから必要な能力は「アナログ」と「デジタル」の「二刀流」です。
デジタルも活用する。
でも、アナログ的な媒体、アナログ的思考も忘れない。
この「二刀流」をしっかり両輪にして生きていかないと、大衆を効率的にコントロールしようとしている支配層(DS)の思うツボなんですね。
【知らない間にデジタル社会がパワレルワールドを自動構築させている】
このことをどうか危機感をもって意識してもらいたいと思います。
「便利さ」に甘んじて「思考停止」にならないでください。
ただでさえ、支配層は「ワクチン」や「フッ素」や「人工甘味料」などを推奨して、脳の中の「松果体」を石灰化させて、「考えない脳」にしているんです。そこに「デジタル脳」が追加されると、
【自分では「自由」だと勘違いしているだけのただの「奴隷」】
というDS側の最も都合の良い人民が大量生産されてしまうわけです。
「便利さ」がすべて悪いわけではありません。
今から冷蔵庫を使うのをやめて、すべて氷で冷やしなさいと言っているわけではないんです。
洗濯機をやめて、洗濯板でゴシゴシ洗いなさいと言っているわけではないんです。
みんなが勧めているから、同じことをやってみる
みんなが勧めているから、同じものを買ってみる
食べてみる、並んでみる、観てみる、行ってみる・・・
それって本当にあなたの「魂」が喜んでいる行動ですか?
あなたが心の底からワクワクして、楽しいことですか?
あなたが得た「情報」って、本当にあなたに合った情報ですか? あなたが好きな情報なんですか?
まわりに認めてもらうために無理してませんか?
インスタ映えのためだけの空虚な行動になっていませんか?
「便利さ」に身を任せて自分を見失わないようにしてください。
そのためには良い意味で「我が道」を行ってくださいね。
マイペースで、自分の快適な運転速度で、アナログなスピードで、自分の心に正直に行動してくださいね。
「私のパワレルワールドは私がつくる!」
その心構えをもって、知らない間に「誘導」されないようにしましょう。
みんなと違うことに挑戦して「自分の柱」をしっかり構築してください。
1週間に1日だけでもいいので、スマホを家に置きっぱなしにして外出してみましょう。
テレビもパソコンも一切見ないで、自分の本能や直感を最優先して行動してみましょう。
2025年。変化の加速度がさらに増す1年になります。
都合よく「誘導」されないためにも、デジタルとアナログの「二刀流」をしっかり意識して、自分の「心の声」を大切にして過ごしていただきたいと思います。
