コラム

「厄年」と「御守り」の真実(後編)


前回は「厄年(やくどし)」のお話をしました。

まとめると、

1)日本独自のもの(平安時代の陰陽思想)
2)各国に厄年らしきものはあるいが、年齢設定はバラバラ
3)もともと語呂合わせでつくり上げたもの
4)定期健診 ならぬ 定期厄除けキャンペーン

ということで、そもそもの根拠はないんでしたね。


ちょうど、土用の丑の日に「うなぎ」を食べるという風習に似ています。

暑くて夏は鰻(うなぎ)が売れないから、鰻屋や平賀源内に相談をしたところ、鰻の「う」にちなんで、今度の丑の日にキャンペーンをやろう!ということで日本中に広まったという話はご存知の方も多いかと思います。


今年最後のコラムは、厄年の話から神社仏閣にちなんで「御守(おまもり)」についてお話します。

皆さんは神社へお参りに行ったときに「御守」をいただいたことがあるかと思います。中には神社に行くたびに金額を納めて、いつのまにか10個、20個・・・ と増えてしまった方もいらっしゃるかもしれません。

そんな日本人に馴染みの深い「御守」ですが、先に結論を言ってしまうと「御守」には何も「気」や「念」などは宿っていません。

オーラ測定をしても無色ですし、波動や周波数というものも検知されません。現代の御守は基本的に布や紙でできていますので、「気」は宿りにくい素材なんです。

そもそも「御守」ってどんな意味で作られているのかと申しますと、

語源は「目守る」です。これで「まもる」と読みます。


神社にお参りに行きます。
神社は本来、願い事を伝える場ではありません。

「感謝」と「決意表明」

をする場です。(ご存知ない方は、次の初詣からは絶対に「○○が叶いますように!」なんて唱えないでくださいね・・・)

まずは「感謝」です。

日ごろの生活の忙しさに翻弄されて、ついつい身近なものへの「ありがたみ」を忘れてしまいます。それを思い出して「感謝」をする場です。(あとはこの地域を管轄している「神社」への感謝と発展祈願をする場です)

満月通信コラムで繰り返しお伝えしているとおり、人は「感謝の波動」を増やすために何度も何度も生まれてくるわけですから、ときどき「聖域(=神社)」に立ち寄って「感謝の波動」を呼び覚ますわけです。(もちろん教会でも結構です)


そして「感謝」のあとに「決意表明」をします。

もっと世のため、人のため、家族のためになれるように「徳のある生き方」を決意します。

この「決意表明」がいつしか「願いごとを唱える」に変わってしまったんですね・・・


「徳のある生き方」だけですから、せいぜい「もっと立派になります」「世の中のために頑張ります」くらいの内容です。「出世しますように・・・」じゃないんです。ましてや「お金持ちになりますように・・・」は逆効果ですね。

お参りをしたあと「御守」をいただきます。(昔は「神札」という木の板を授かりましたが基本性質は同じです)


「おまもり」は「目守る(まもる)」でしたね。


つまり「見てますよ」という「目録」というか「証明書」です。

あなたも忙しいですから、ずっと神社に居座っているわけにもいきません。なのでお参りが終わったら、再び娑婆(シャバ)に戻ります。

娑婆でも「決意表明」を忘れないために、「見てますよ証明書」を渡してくれるんです。


それが「御守」の起源であり本当の意味です。


だから「御守」を持っていて自動的に願いがかなうシステムではありません。また、自動的に「守護機能」が働いてくれるシステムでもありません。そもそも神社はそのような意味で「御守」を作っていません。

神社が御守をつくるときにまとめて祈祷をしています。 この祈祷で、御守にミラクルパワーが宿る! わけではなく、神社側から「神様への許可」と「感謝」と「決意表明」をしていただいているわけです。

ですから御守の役目は、なんといっても「見てくれている」ことです。神仏が監視してくれている。監視されては悪いことできませんよね。徳を高めることを決意表明したのに、早速、反したことをしてはそれこそ「天罰もの」です。


決意。ダイエットをする!!! でも、明日から!といってケーキを食べる。

それでは成功しませんから、ライザップに通って監視してもらう・・・みたいな。


ですから、御守は机や引き出しの中にしまっておいては意味がありません。

いつも身近なところにないと「監視されている感」が出ませんから。カバンとかスマホとか、いつも目に付くところに着けてください。

ではでは「パワーストーン」と「御守」の違いはなんでしょう。

これは大きく違います。パワーストーンは高い周波数を宿した「物質そのもの」です。目録・証明書ではありません。

「物質そのもの」を持ち歩いたり、置物にすることができるので、「御守」の文化のない欧米では、より合理的な考え方でパワーストーンが主流になっているわけです。

日本は独特なアニミズムと宗教観がありますので、御守とパワーストーンが同じ位置づけで考えられがちです。

その点、欧米では宗教観が異なりますから、教会で御守をもらってくることはなく、日常では天然石の波動の力を活用するわけです。中東の女性の衣服の下は、天然石がじゃらじゃらしてますし・・・

世界各国、人種や宗教は異なりますが、「感謝の波動(CH890a)」を高めるという「人間の目的」は共通しています。これは宇宙の絶対法則です。


・御守(おまもり)= 神仏に監視してもらって、決意表明したことを維持する

・パワーストーン = 自らの体内周波数を下げないようにして、徳を高めていく

プロセスは異なりますが、最終ゴールは同じです。


御守を否定するわけではないですが、忙しくて複雑になった現代社会においては、実に多くのマイナスの気、不安定な波動を受けてしまいますから、パワーストーンのような体内周波数(波動)を高めてくれる物質のほうが実用性・即効性が高いように思えます。

まずはパワーストーンで運気の底上げとベクトル設定をしっかり行なって、運気が安定してきたら最小限のパワーストーンと、あとは一番の心の拠り所となっている神社の御守を1つ、末永く愛用されると良いでしょう。

なので、毎年どんどん御守が増えていっている・・・ という方は、来年からは少し見直しされてくださいね。

今年の漢字「災」が現わすように、多くの災害が起こった1年でした。

今こそ「感謝」をさらに強める時期でもあります。感謝の心を忘れている頃に災害はやってきます。

1人でも多くの人が「感謝の波動」を増やして、災害のない世の中になりますよう願っております。


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