コラム

「思考は現実化する」 のはわかっているけど・・・

『思考は現実化する』という本をご存知でしょうか。

成功哲学の父とも言われるアメリカ合衆国のナポレオン・ヒル氏が書いた大ベストセラーですね。全世界で実に7,000万部も売れた名著です。


運気と真剣に向き合っている水晶工房のご利用者様であれば、実際に読まれた方も大勢いらっしゃることと思います。読まれていなくても「思考したことがそのまま現実の世界を作り出す」という理論については聞いたことがあるでしょう。平たく言えば「世の中はすべて、頭で考えたことがそのまま実現してしまう」ということです。

この満月通信では度々「プラス思考の重要性」と「マイナス思考の危険性」を説明してきました。

「マイナス思考」は運気を低下させる「猛毒」でしたね。とにかく常日頃からできるだけ「プラス思考」を意識して、「プラス思考」によって「プラスの現実」を作り出すことが開運の早道です。特にパワーストーンは高い周波数をもっていますから、身に着けたり、家宅に置いたりしているとプラス思考の現実化が急速に早まります。ですから「パワーストーン」&「プラス思考」というのは最速最短の開運法ととなります。


しかしながら、現状において大変つらい思いをしていて、なかなか「プラス思考」になれないという方もいらっしゃるかと思います。

今回のコラムでは、プラス思考が続かないという方、思考は現実化する理論を実践しているのに中々変わらない方、にとって特に秘策となりますのでぜひ参考にされて下さい。

ナポレオン・ヒル氏の『思考は現実化する』の発刊を皮切りに、世界中でこの理論を元にした成功本が書かれてきましたが、多くの方が間違った解釈をしている点があります。

実は「現実化」するその「思考」は、普段、私たちが頭に描いたことや考えたことではありません。普段、頭に思い浮かんだ「思考」というのは、「顕在意識(けんざいいしき)」です。表面に見えている思考ですね。しかし「現実化する思考」というのは、「潜在領域の意識(=せんざいいしき)」です。つまり、無意識のうちに脳に刷り込まれたものが「現実化」をさせるのです。

ですから、いくら頭で夢や目標を思い描いても、その段階ではまだ「現実化」に至る線路は作られていません。

そのため「プラス思考」を毎日繰り返して、少しずつ「潜在領域」の記憶を書き換えしていく必要があります。早い人なら細胞が一定数入れ替わる3週間くらいで、大きな変化が現れ始めます。

例えば「私はビジネスで成功する」とか「私は理想の体型を手に入れる」というプラスの思考をしたとします。これを繰り返し唱えることで、今までの固定観念を徐々に消去して、新しい思考に書き換えていきます。


この方法でかなりの人が「思考の書き換え」に成功して環境が好転し始めます。

しかし、何ヶ月経っても、何年経っても、なかなか変化が生じない人がいるのも実情です。


本来、人間は例外なく、潜在領域に届いた「思考」は100%「現実化」します。全員です。できない人は1人もいません。


しかし、できない人がいる。なぜでしょう。

それは、「顕在意識」で考えた「思考」が、そのまま正しく「潜在領域」に届いていないためです。


つまり、「私はお金持ちになる!」「私はすべての病気が治って健康になる!」と唱え続けていても、心の中では「今の仕事と給料でお金持ちになれるわけないよな・・・」「持病は一生なおらないって医者に言われたんだから、完治するのは無理だよな・・・」などの「否定する思考」が残ってしまうのです。

ナポレオン・ヒル氏の著書にしても、日本で言えば斉藤一人氏の著書にしても、自分を100%信じることが前提になっています。自分を100%信じることができない場合は、100%になるまでプラス思考を繰り返すというのが理論の根底にあります。

しかしどこか信じられない。

信じられないから、否定する思考が頭をよぎってしまう。
そして、否定する思考が、そのまま「潜在領域」に届いてしまう。そのため、否定するような「現実」が「具現化」してしまう。

それが思ったようには運気が上がらない原因です。

その場合の秘策をお教えしますね。

自分の目標や夢を唱えるときに、

1)頭に「理由はわからないけど」をつける
2)文章をは過去形にする

を行なって下さい。


例えば、

理由はわからないけど、私は将来1億円のマンションに住むことができた!
理由はわからないけど、事業がうまくいって、会社がどんどん大きくなった!
理由はわからないけど、持病が治って、健康体を取り戻すことができた!
理由はわからないけど、ダイエットに成功して目標体重に到達できた!
理由はわからないけど、子供がまじめに勉強するようになって安心できた!

のようにします。


この「理由はわからないけど」という言葉は、実は偉大な力をもった言葉なんです。

ただ単に「1億円のマンションに住むことができた!」と言っただけでは、どうしても100%その言葉を信じることができなくて、「4000万円なら可能かもしれないけど、1億円は無理かな・・・」とか「今の会社を辞めずに1億年のマンションは絶対無理だな・・・」といった「否定する思考」がどうしてもよぎってしまいます。

先ほど説明しましたよね。

いくら口でプラスのことを言っても、心の奥では「否定する思考」が残っていますから、それが「潜在領域」に到達して、法則どおり漏れなく「現実化」してしまうわけです。

しかしこの「理由はわからないけど」を最初につけると、人間の脳は思考をその時点でストップさせます。「理由はわからない」と言ってしまった以上、整合性をもたせるためにそれ以上は理由を探さないようになります。理由を探さなければ「否定する思考」は生まれにくくなります。

そうすると「顕在意識」(表面の意識)で唱えた言葉が、そのままの状態で「潜在領域」(裏側の意識)に届きやすくなります。

もちろん先月のコラムでお伝えのとおり「期待過剰」だったりするとうまくいきません。「期待」というのは時間とともに待ちきれずに「マイナスの波動」「マイナスの思考」を生み出す元になるためです。


なので、「朝起きたとき」と「夜寝る前」に目標を唱えたら、あとは忘れてしまって下さい。

忘れるというのは「潜在領域に任せた」という状態です。あとは「潜在領域」が思考を具現化する作業をするので、それを信頼して任せて下さい。日中はこのことについて、あれこれ悩んだりしてはいけません。(全く努力をしないということではなく、あまり先のことを深く考えず、目の前のことを淡々とすすめるという意味です。)


ビジネス的に言うと「案件を寝かせる」という感じです。

ビジネスでも、ある課題をいろいろ試行錯誤して議論をした後に一度中断して、一定期間寝かせると、とても良いアイデアが浮かんだり、すでに実現できる環境に変わっていたりします。


ちなみに水晶工房のオフィスの書類棚には、

1)未解決案件(至急)
2)未解決案件(通常)
3)寝かせる案件

という3つの引き出しがありますよ。条件が合わなくて難航した課題については、一旦、考えるのを止めて寝かせます。そして週明けの朝と、週末の夕方だけその書類を簡単に確認します。それ以外の時間帯は「潜在領域」に任せっぱなしです。でも、このように寝かせたほうが、ずっと成功率が高いんです。


水晶工房の内部の話を出しましたのでついでにもう1つお話しますと、水晶工房のスタッフはもう「理由はわからないけど」という頭の言葉はつけなくなりました。「潜在領域の力」を100%信じることができているので、もう「理由はわからないけど」をつけてわざわざ思考を止める必要がないんです。

話がちょっと脱線しましたので元に戻しますね。


先ほどご紹介しました秘策、

1)頭に「理由はわからないけど」をつける
2)文章をは過去形にする

のうち2番目の「文章を過去形にする」というのは、すでに起こったこととして「潜在領域」に既成事実をつくってもらうためです。

そうすると「潜在領域」は「事実」に近づけようとします。「潜在能力」というのは「事実」の真偽を判断できない性質なので、入ってきた情報をそのまま実行してしまうんです。

ですから間違っても、神社で初詣の参拝のときに「○○が叶いますようう・・・」ってお願いしないで下さいね。
「叶いますように・・・」と言った瞬間に「今の段階ではまだは叶っていない」という事実を「潜在能力」に刷り込んでしまって、その状態を守ろうとしてしまいますからね。

神社で唱えるなら「○○が叶いました。ありがとうございます。」のように過去形が鉄則です。

繰り返しになりますが、自分の目標や夢を唱えるときに、

1)頭に「理由はわからないけど」をつける
2)文章をは過去形にする

です。

この2つはシンプルですがとても威力があります。

しかし、数多くの成功本が出ていますが、この2つについては残念ながら記載がないので、知らない方がいたら教えてあげて下さいね。


ナポレオン・ヒル氏の本のさらに上を行って

『プラス思考だけが、現実化する』

となるように、ぜひ今日から挑戦してみて下さい!

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■追伸 (ここからは上級者の方向けの今回のコラムの補足解説です)


潜在領域の固定観念を書き換えするためにアファメーションを実践されている方も多いかと思います。アファメーションはもちろん非常に効果の高い開運法ですが、どうしても集中力と自分への信頼という点で限界が生じます。

そこでアファメーションの欠点を補うために、顕在意識と潜在領域の間にフィルターを設けたのが、今回の「理由はわからないけど」という言葉です。フィルターにかけて「マイナス思考」だけを通さないようにすることで、アファメーションの効果がさらに高まります。

また文章を「過去形」にして唱える方法は、潜在領域が「認知的不協和」を起こす現象をうまく活用したものです。「認知的不協和」が生じた場合には人間のホメオスタシスが機能して、必ず「協和・一致」の状態に戻そうという作用が働きます。

この2つのメソッドを取り入れることによって、「プラス思考だけを選んで、現実化させる」という理想のかたちに近づきます。


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