コラム

怒りの感情と運気の関係(後編)

前回のコラムでは前編ということで、怒りの感情がいかに猛毒であり、運気を落とす元凶になっているか、そして3段階に分けて怒りの発生原因と対策について説明しました。

身の回りの出来事や自分自身のことについては、なんとかイライラせずに過ごせるようになったかもしれませんが、 それでも「人」が関係するとなかなかイライラや怒りは消えないという方も多いでしょう。
コラムの後編ではそのあたりをさらに掘り下げて説明したいと思います。

簡単には解決できないような大きな怒りには多くの場合、理不尽な相手、自分とかみ合わない相手の存在があります。
会社の上司、先輩、同僚、後輩。そして夫婦関係、親子関係、親戚関係。友人の中にもそのような人がいてイライラするという場合もあるでしょう。

その多くは「相手との価値観の違い」が怒りやイライラの原因となっているわけです。
つまり相手に対して「絶対におかしい!」「私は正しいことをしているのになぜ?」という感情ですね。
それを相手に伝えても相手は変わらない。だからイライラしたり怒るわけです。

しかし残念ながら相手は(多少は変わっても)大きくは変わりません。
相手を変えようと思っていること自体が間違いであって、自分を変えない限り絶対に解決しません。

あなたが正しくてもです。あなたが正しくてもあなたのほうを変えなければならないんです。

え? 自分が間違ってないのになんで変えるの? そんなの理不尽だよ。できるわけない・・・

そうですよね。

でも、変えるといっても、本当は白のものを、相手が黒と言ったから、黒にしなさいということではないんです。

許容範囲。つまり「心の器」を変えなければならないんです。

簡単に言えば、「まあ、いいか」と受け入れてしまう、あるいは受け流してしまうことです。
心を広くして、その目の前の出来事に対して「怒る」という判断をするのではなく、「まあいいや」「怒るまでもないや」「それも、ありだよね」という判断を下すことです。


ちょっとスピリチュアルな話になりますが、人間というは「心の器を大きくすること」を第一目的として生まれてきています。
それが実はあなたが生まれてきた一番の目的なんですよ。そのように進化の遺伝子に組み込まれているのです。
(厳密に言うと、人体に内包するエーテル体の周波数を高めることを目的として魂と肉体が結合されてヒトが形成されてます。
なぜ、そもそも周波数を高める必要があるのかについては、様々な実証事例があるのでまたの機会にご説明しますね。)

この「心の器を大きくする」という目的に向かって生きているとずっと「追い風」が吹きます。
つまり何事もスムーズにすすみます。一方、この目的に反して生きているとずっと「向かい風」が吹いてきて、何をやってもスムーズにはいきません。
苦労ばかりです。そして、自分の誤りに気が付くまでずっと強い向かい風が吹き続きます。

前編で「天から試されたテスト」という表現をしましたが、これは「向かい風」のことをわかりやすく説明したものです。

あなたに「気付き」があるまでずっと「向かい風」は続きます。
気が付かずにさらにイライラしていると、さらに強い向かい風がきます。
つまり、いつまでたってもイライラは消えず、運気も低迷したままです。

その「気付き」というのが、自分の器を大きくすることであり、心を広くすることなんです。
目の前のいわゆる「嫌なヤツ」は、あなたに必要だから送り込まれているので、逃げることを考えても無駄な抵抗なんです(笑)。
逃げて過ごしていても次から次へと同じようなタイプの人があなたの前に送り込まれてきます。克服するまでずっとです。

このような訓練を克服して、感情をコントロールできるようになると、大きくなったあなたの器に合わせて「次の人生のステージ」にすすめます。
もっとやりがいのある、生きがいのあるステージです。そのステージにはあなたの心の器を大きくしないとすすめません。

実は相手への怒りというのは「自分の気持ちを察してくれよ」という一種の「甘え」でもあるんですよね。
相手に対して勝手に期待をしちゃっているわけです。そしてその期待に応えてもらえなくて、勝手にイライラしているだけなんです。

日本人は国民性として、気を使ったり空気読む人が多いだけに なまじっか期待しちゃうんです。
ずっと前のコラムでも紹介しましたが、これが外国人だったりすると、結構、イライラしなかったりするんですよね。
「まあ、いいか。」「まあ、仕方がないか。」というように自動的に「怒らないほうの判断」をすることができるんです。

自分が正しくて相手が間違っていても、自分を変える。
つまり、白を黒に変えるのではなく、受け入れる器を大きくするという意味になります。

完璧主義だったり、プライドが邪魔するとなかなかうまくいきません。

器を大きくして、心を広くして、「○○さんみたいになりたい!」って思われるような人になることを目標にして下さい。

子供たちが見て、「あんな大人になりたい!」って思われるような生き方です。それが追い風の生き方です。
そういう生き方をしている人は、本当に誰が見てもわかるくらい順調に物事がすすみます。運気には絶対裏切られないですし、困難は非常に少ないです。

もちろん何か納得がいかないことがあって、相手にそのルールを提案することはOKです。
怒るのではなく提案や話し合いです。それで相手がルールに従ってくれたら円満ですが、
相手がそのルールを受け入れてくれなくてもそれは仕方ないと思って、自分の器を大きくして受け入れて下さい。

尚、前編でもお伝えしましたが、何でもYESマンになれ、という意味ではありません。
怒るべきところは怒る、という点は変わりません。こんにゃくのように打たれ強い心になれ、ということではありません。

また、我慢は禁物です。心の器を大きくするというのは我慢することとは違います。
我慢することは、イライラを内側に溜めている状態です。我慢をするのではなく、大きな心で消してしまうことが重要です。その点はご注意下さいね。

余談ですが、日ごろからイライラしたり、怒ることが多い人こそ、運気を上げるチャンスのある人なんです。

もともとあまり怒りや喜び、悲しみなど「感情」が少ない人というのは、裏を返せば感受性や相手の心や感情を理解する能力が乏しいというケースも多いので、 感情豊かな人のほうが大きな運気を手にするチャンスが大きいと言えます。
相手を理解できないと「気づき」も少ないですからね。でも「諸刃の剣」でもあります。運気を大きく落とす可能性もあるわけです。

あなたの人体プログラムに「感情」という武器を装備してもらったのですから、それを大きく生かすチャンスもあるわけです。

ぜひあなたに課されたテストである目の前のことを、「怒りやイライラ」という反応で応じるのではなく、「受け入れる」という選択肢によって克服していって下さい。

そして、このコラムを読み終えた瞬間から「まず自分から率先して楽しそうにすること」から始めて下さい。

楽しそうにすることと、怒ることは同時にはできないですからね。

1人でも多くの人が幸せな「次のステージ」へすすめるように願っています。

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