コラム

成功する人たちの共通点

以前のコラムでも触れましたが、現代人は「尊敬心の欠如」が運気を逃す大きな原因であるとお伝えしました。

日本という国は先進国の中で最も宗教意識の少ない国ですので、「人を敬う」という教育がなかなか深く浸透しません。
文部科学省のカリキュラムでは制度上、基礎的な道徳教育しかできないため、本来は道徳教育の大半は家庭で行なわなければなりません。
しかし父親・母親が平気で人の悪口を言う環境で子供が育ってしまうと、「大人を敬う心」が育たないのです。
現在、統計上日本は先進国の中で両親を尊敬しないワースト1位の国になってしまっています。
そしてその両親も残念ながら「尊敬される生き方」「子供の見本となるような生き方」をできていないケースが多いのです。
悪循環が更なる悪循環を生んでいるのが実情です。

もしも「大人を敬う心」がないまま育ってしまうと「メンターとなる人」「目標とする人物」が頭に描けません。
野球選手やサッカー選手のように子供から見やすい人物の生き方にはかろうじて共感できますが、 野口英世とか、松下幸之助となると、古臭いイメージだけで一蹴されてしまい(時代の違いもあって)もはや自分の目標と重ね合わせることができなくなっています。

子供の頃に伝記や著名人の著書をたくさん読んだ人は、成功をするための思考方法が知らないうちに脳に摺りこまれます。
これは歴史上の人物でも、現代のIT社長でも結構です。著名な人ではなくても、幸せに暮らしている近所の夫婦の話でもいいのです。 時代背景に関係なく、様々な人物の思考法と行動が脳内に蓄積されていくのです。

運気を味方につけて成功を手にした人、幸せな家庭を築くことができた人、自分の夢を叶えた人の中には、 子供の頃に「尊敬の心をもって」様々な大人の著書を読んだり、大人の話を聞いたりした人が非常に多いです。

立派な人物に成長をするためには、尊敬をする人の考え方や行動をまねることから始まります。
まねて、失敗して、修正をして、自分のものにすることで、やっと身になります。昔から繰り返し言われてきたことです。

しかし尊敬をする人がいない、大人になったら○○さんのようになりたいと思う気持ちがなくなっている現代においては、 自分の生き方を方向づける舵(かじ)がないのです。

もしも今、子供を育てている方がいらっしゃったら、このことを最優先に考えてあげて下さい。
親として尊敬される行動をすることはもちろんですが、親が率先して周囲の人たちを敬うようにします。
子供にとっての具体的な目標(人物)をたくさん作ってあげます。そして子供に対しても1人の人間として尊敬して育ててあげて下さい。

これが子供のときにしっかりと出来ていれば、必ず「運の良い子」に育ちます。
塾の勉強よりもピアノやサッカーの練習よりもずっと大切なことです。
体育系の部活に入れば自然と身につくだろう、塾で苦しい勉強を勝ち残れば自然と身につくだろう、と思って他力本願にしてきた人がどれだけ失敗してきたことでしょうか。

子供と親の会話、サラリーマン同士の会話、OL同士の会話、主婦がお茶をしながらの会話。
その中で、批判や文句が3分の2以上を占めている場合には要注意です。
○○さんってすごいよな~。△△氏の考え方はさすがだね。こんな会話が半分以上を占める、そんなグループの中で生きていくようにしましょう。

大人になってからでも遅くありません。とにかく周囲の人を尊敬すること。そのことで視野がグッと広がります。

その広がった視野をもつと、いろいろなところに運気の芽を見つけることができますよ!

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