コラム

物品にも宿る「とがったマイナスの気」

前回まで2回に分けて「とがったマイナスの気」と「柔らかいプラスの気」のお話をしました。これは大変重要ですので今一度読み返して下さいね。

この2つの気は運気を左右する大きな要素です。「とがったマイナスの気」を受け続けながら運気を上げるのは、くだりエスカレーターを全力で駆け上がるようなものです。
勢いがあるときは前に進みますが、ちょっとスピードを緩めると瞬く間に下へ押し下げられてしまいます。

くだりエスカレーターを懸命に駆け上がる生き方よりも、上りエスカレーターをゆっくり1歩1歩上がる生き方をしましょう。
上りエスカレーターであればときどき立ち止まっても自動的に上に運ばれます。
このエスカレーターはスピードの遅いエスカレーターですので自分の力で上に歩く必要がありますが、省エネをしながら自分のペースで上の階に行く(運気を上げる)ことができます。

しかし上りエスカレーターだからと言って安心して気を抜いてしまうといつの間にか階の踊り場で止まってしまいますから、休み過ぎないで下さいね。
ときどき勢いをつけて、2階から3階行き、3階から4階行きのエスカレーターに乗り換えをしなければなりません。「踊り場」では自力が必要です。
人生には何度も「踊り場」がありますから、ギアを入れ替えて新たな気持ちで次のエスカレーターに乗り直す必要があるのです。

今回のコラムは「とがったマイナスの気」の余談になりますが、ある気孔の先生のエピソードを紹介します。

いつも商店街を轟音で爆走する高級スポーツカーがあったそうです。
マフラーを改造しているのでものすごい音で、商店街が混雑する時間帯でもお構いなしで通行人を煽って1日に何度も通行します。
(この商店街は特定の時間帯を除いて車の通行はできるそうです。道路交通法上は違法ではありません。)

当然、通行する人は良い気持ちではないですよね。
この商店街のみならず至る所で大勢の人から「とがったマイナスの気」を浴びていたと思います。

そんな「とがったマイナスの気」が影響したのか、運転手の運気が低迷していたのかわかりませんが、その車のローンの支払いが滞ってしまって、手放すこととなりました。
一度事故を起こして修理をしているのでかなり買い取り価格が下がってしまったそうです。

その車を買い取った会社は、商店街から1kmくらいの比較的近くのお店でした。そのお店のすぐ近くに気孔の先生が住んでいたため、たまたまその車を目にする機会があったのです。

その気孔の先生はその車を見るや否や、車の発する強いマイナスの気を感じたそうです。
すでに持ち主はいない車なのに、その車に向けて発せられた「とがったマイナスの気」が車に蓄積してしまったんです。

「とがったマイナスの気」は人だけでなく、物体にも宿るんです。

そして、この話には続きがありまして、買取をした会社のスタッフがこの車を別の支店に移動をする際に事故を起こしてしまったんです。
それも中央分離帯に乗り上げてしまって、そのまま横転してしまったそうです。買い取り会社のスタッフは何年も車を運転している言わばプロです。
そんな自損事故を起こしたことはなかったそうです。スピードもそれほど出ていなかったのに、車の損傷は思いのほか大きくて、パーツだけ転用をして車体は廃車になったそうです。
幸いにも運転手は軽傷でしたが通常の自動車保険が使えないため、会社の損失は大きかったそうです。

これは気孔の先生がたまたまマイナスの気に満ちたその車のことが気になって、買取をした会社のスタッフと立ち話をした際にわかったことなのですが、 中古の車やバイクにはときとしてそのような強い気を宿ったケースがあるそうです。

もちろんこの事例は単なる偶然かもしれません。
しかし「運気」の流れというものを意識した生き方をするのであれば、偶然かもしれませんが一考すべきことのように思えます。

中古やリサイクル品を上手に使いこなすことは、節約やエコという観点からとても良いことです。
しかし上記のように「気が物体にも宿る」という点も加味して考えなければなりません。

中古品だからと言って悪いことばかりではありません。良いケースもあるんです。
尊敬していた先生や師匠からもらった時計やアクセサリーなどが思わぬ幸運を導いてくれた、という話はテレビや雑誌でもときどき目にします。
もちろん貰い受けたことでモチベーションが高まった故の結果という解釈もできますが、物品に宿った気が運気を変えたと考えないと説明がつかないと言っている人も大勢います。

アンティークの家具なども家相の良い家で良い気を受けてきたものであれば、良い気を一緒に運んでくれると言います。

日本のプロ野球の新人選手は活躍した先輩選手から時計やアクセサリーをもらう風習があるそうです。プロの人でもそのような「良い気」の存在を重視していることの表れでもあります。

出所のわからない中古品であっても浄化をしてから使えば良い、と唱える風水師の方もいらっしゃいますが、あまり賛成できません。
どのくらいの歴史を歩んできた中古品かわからないため、一概には判断できないためです。

1つ言えることは、パワーストーンのように使用者の気を高密度で吸収するものは、原則として他人には譲渡はせず、また他人が使用したものは使わないようにしたほうが良いということです。
古本や子供服、買い替えの激しい家電などはまず悪影響が出るほどの気を帯びないとは思いますが、 車やバイク、アンティーク家具、手作りの道具・工具類などは、知っている人から譲りうけるほうが良いでしょう。

ただし、同じ志を引き継ぐのであれば、成功を手にした先輩から後輩へ譲り渡すことは良いことです。

物品を大切にすることは重要なことです。廃棄するよりも譲渡や転売をしたほうが、自分にとっても環境にとっても良いことです。

しかし、使わなくなったから捨てる、あるいは転売する、譲渡するのではなく、違う方法で使えるようにアレンジしてみることも重要です。

廃棄、転売、譲渡 の背景には新たに異なるものを買うという行動が伴うことが多いです。
しかし、アレンジであれば新たに買うという行動が発生しません。そのほうがもっとエコですね。

テレビ朝日系の番組「劇的ビフォーアフター」では必ず思い出の詰まった物品をアレンジして残しますが、あの精神は風水の理論にも当てはまります。
ぜひ上手に物品とつきあって、思わぬところで運気を落とさないように意識してみましょう。

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