コラム

人生の折り返し地点は38歳!

よく「人生の折り返し地点」「人生のターニングポイント」という表現をすることがありますよね。
何だか悲観的な響きに聞こえてきます。例えば「あ~、もう45歳。とっくに折り返し地点を過ぎてしまったので、もう限界が見えてきたよ。」なんて嘆いている人、いますよね。

でも、この折り返し地点って、いったい何歳なんでしょう。折り返してしまうとあとは新しいことに挑戦することはできないでしょうか? なんで悲しい響きに聞こえるのでしょうか。

人生の折り返し地点は、ずばり「38歳」です。そして人生はこの「折り返し地点から先」が素晴らしいんです。
折り返し地点をまだ迎えていない人も、過ぎてしまった人も、ぜひ最後までお読み下さい。

なんで折り返し地点が38歳なのか? と思いますよね。
100歳まで生きる人であれば50歳が折り返し地点ですし、短命で50歳までしか生きられなかった人は、25歳が折り返し地点のはずです。
マラソンの折り返し地点はコース設計の関係でぴったり半分の距離ではないことがありますが、通常「折り返し地点」と言えば半分の時間や距離を表します。

でも、寿命が100歳だろうと50歳だろうと、みんな38歳が折り返し地点なんです。

38歳を時計の正午(12時)と考えるととてもわかりやすいんです。

正午って何をしていますか? 午前中少し忙しくしていて、やっと一息入れる時間帯ですよね。
ランチを取って少しお休みを入れる人も多いかと思います。ランチ前にやり残したことがあって、駆け足で仕事をする人もいるでしょう。

38歳って、そんな時間なんです。

生まれた年齢(0歳)を午前0時に例えたとします。
正午までに38年間を過ごしたと考えると、0歳から12歳くらいまでは0時から朝の4時くらいです。
外はまだ真っ暗で何もできません。通常は寝ている時間帯ですので、脳と身体の基礎をしっかりと作り上げる時間帯です。
寝なければいけないのに、起きてゲームをやったりしていると、健全な成長ができなくなってしまいます。 この「夜明け前」の時間帯はそういった時間帯です。地味~に基礎をつくります。

15歳~18歳の高校生くらいが時計で言うところのちょうど朝5時~6時です。
少しずつ生命が活動を始めて、すがすがしい気持ちで起き出す頃です。
今日1日をどうやって過ごすか計画をします。計画は夢であり目標でもあります。着ていく洋服も選びます。
この時間帯にしっかりと身じたくをして、将来のビジョンをもって行動をしないと、1歩も2歩もスタートが遅れてしまいます。

社会人になってやっと午前中です。午前中はサラリーマンであれば仕事のアポイントや会議の準備などで大忙しです。
主婦でも掃除や洗濯など一番忙しくしている時間帯でしょう。
ときには通勤ラッシュや渋滞など苦しいこともあります。そんな時間帯が、20代を象徴する時間帯です。

そんな流れの中で、38歳(=正午)を迎えます。

午前中しっかりと仕事や勉強をしてきた人は、ここで美味しいランチの時間になります。
仕事の成果が結果となって現れ始める時間帯です。
昇格をしたり、育児がひと段落ついたり、持ち家をもったり、起業して実業家デビューをしたり、など実りある時間帯に変わりつつある時間帯です。

もちろん人それぞれペースがありますから、38歳(=正午)ではまだランチを食べない(まだ成果を出さない)人もいます。
12時はレストランが混んでいるから、もう少し仕事をして13時からランチにしよう。という人もいるでしょう。
午後からの仕事をラクにするために、12時台にもう少し頑張っておこうという人たちです。

イメージ沸きましたか?
「ランチ」は今まで自分の力で稼いだお金で食事をするという意味も含みます。また、ちょっと一息自分で使える「時間」を過ごすという意味合いもあります。

38歳(=正午)に必ずランチを取らなければならないということではありません。
また、豪華なフルコースのランチを取る人も、まだまだ午後に備えてコンビニのおにぎりで済ませておこう、という人もいるでしょう。

リズムをもった人生を歩む中で、正午の時間帯が何らかの基準になることが多いということで考えて下さい。

そのように考えると、午前中の過ごし方で、午後からの時間の使い方が人それぞれ大きく違ってきます。

午前中(20代~30代)に一生懸命活動をして成果を出した人は、ゆったりと「午後のひととき」を送ることができます。
午前中、なかなかエンジンがかからなかった人、午後から調子が出てくる人だっています。
ランチがガソリンとなって、午後から頭をフル回転させて、次々と仕事を終えて5時にぴったり帰る、というタイプの人だっているでしょう。
豪華なランチはお預けにして、夕食のためにとっておくという人もいるでしょう。

先ほどの時計に当てはめますと午後5時は52歳くらいです。
40歳台に頑張った人は52歳頃に成果を出して、その後の一番楽しい時間帯(=夜)に備えます。

38歳でまだ足踏みをしている人も、午後のスパートで、まだまだ十分に夕飯に間に合います。

午後7時~8時は60歳くらいです。夜の一番楽しい時間帯ですよね。
残業が多くてこの時間にまだ夕食が取れない人もいるかもしれません。
しかし、まだまだ力は残っていて眠気もないので、頑張れる時間帯ですね。
60歳から心機一転、新しいことを始める人もいます。

午後10時は68歳くらいです。
さすがに仕事はセーブして、ゆっくりした時間を過ごしたいですよね。
午後10時くらいから夕飯という方もいらっしゃるかと思いますが、朝5時に起きた身体は少し疲れています。
ここから、何か新しいことを始めようというのは少し難しくなりますが、楽しく過ごすことはできるはずです。
午後に買った本をゆっくり読む、とか録画しておいたテレビ番組を見るとか、日中(人生)を振り返ってできなかったことを「器に合わせて」行動する時間帯です。

そしてまた0時を迎えました。
0時は76歳です。38歳(正午)のちょうど2倍です。

平均的な寿命でもあります。

寿命よりも長く生きる人は、深夜1時、2時、3時くらいまで起きている人です。深夜ですからゆっくり静かに過ごします。
一方、不幸にも寿命よりも短い人生だった人は、午後10時とか、午後8時に眠くなって寝てしまった人です。

午前中に無茶をし過ぎて、0時を迎える前に疲れてしまったのかもしれません。
また、ランチや夕食をとらずにエンジンがかからなくなってしまった人もいます。しっかりとエンジンの点検と修理が必要だったのかもしれません。

今回の時計の例はわかりにくいかもしれませんが、わかってほしいことは、「今 自分は時計でいうところのどの時間帯を過ごしているのか」ということをイメージして、 過去をしっかりと振り返るとともに、これから先の過ごし方をできるだけ「具体的に計画」してほしい、ということです。
「午後」や「夜」の華やかなイメージがあれば、より楽しくワクワクした気持ちで計画ができるはずです。

逆に「今さえ良ければよい」といった短期的な計画や、年齢を重ねたときの自分のイメージがない状態での計画は必ず限界がきます。

例えば30歳の人が50歳の自分、60歳の自分のことなんか、あまり考えたくないはずです。
しかしそこまでしっかり長期的なビジョンで考えないと、夢や願望は具現化しにくいんです。
50歳ではなく「夕方5時」、60歳ではなく「夜7時」の華やかな「プラスのイメージ」にすりかえて下さい。

今、あなたは何時ですか?

これから先、努力と工夫次第で、まだまだ楽しい時間が過ごせます。

夜、素敵なレストランに行くのですか? 野球観戦ですか? それとも映画を見に行くのですか?

午後、夕方、夜、の素敵な過ごし方をぜひイメージして「折り返し地点から先」が人生の本番であるということをしっかりと認識しましょう。

過去のコラムで何度も申し上げていますが、具体的なイメージがないと願望や夢は実現しにくいんです。
こんな時計の例えではあっても、イメージがつきやすいので、意外に効果があるんですよ。ぜひあなたの人生計画を「時計」に当てはめてみて下さい。


まだまだ楽しいことはたくさんありますよ!

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