コラム

経済逆風の中の生き方

経済が後退しているとき、景気が安定しないときは、いくら公的資金を投入しても、金融量的緩和をしても風速50メートルの向かい風の前でマッチをするようなものです。全く歯が立ちません。

そういうときは「しばらく逆風が続くんだということを認識した上で、賢く上手に生活をする」

それが最良の方法です。

じゃあ、そういうときは前には進めないの? 夢や目標に近づくことはできないの? と思われるかもしれませんが、そんなことは決してありません。

逆風だということをしっかり認識して、いつもより慎重に前に進むんです。

風のない穏やかな時期だったら、スキップしながらTシャツ1枚でどんどん前に進めます。
しかし逆風なのですから、風除けなどの装備が必要ですし、道のど真ん中を進むのではなく、道の端を腰をかがめて進みます。

ときどき風が弱くなる瞬間を捉えて、さささっと駒をすすめます。 風を除けきれなくて後ろに飛ばされる人の巻き添えを食わないようにいつもよりも周りを見て行動をしなければなりません。

つまり、運気を味方につけて夢や目標に近づくには、いつもよりも頭を使って、電波を張って、慎重に、かつ俊敏に行動をしなければならないのです。

あとは「逆風の中を進むんだ」ということを認識して、相応の行動をすることです。

ときには敢えて逆風の中は進まずに、路地やお店で一休みをしなければならないかもしれません。いつもより体力を使う時期だからです。

あるいは目標自体を見直してみるということも大切です。高くて手の届かない大きな夢ではなく、実は身近なところに本当に気持ちが落ち着く幸せな場所があるかもしれません。

また逆風だから仕方がない!と割り切って、明るく過ごすことも必要です。愚痴や文句を言えば言うほど逆風の餌食になって、後ろへ後ろへと引きずりこまれてしまいます。

そして、逆風の時期こそ自分だけ早く乗り越えてゴールしたいと思ってしまうものです。
しかし残念ながら急いで新しいことを始めたとしても一歩外に出ればそこは強烈な逆風です。また、投資環境も同じく逆風であるということを肝に銘じてください。

景気が回復したときに人よりも一歩も二歩も先にいるためには、これからの「逆風の期間」で生き方の知恵をつけなければなりません。

ぜひ新聞やマスコミの楽観的な報道に翻弄されずに「賢い生き方」を作り上げてください。周りの声にもっと耳を傾けて、固定観念にとらわれない新しい生き方を見つけてほしいと思います。

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