水晶工房：コラム（vol.066）

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※このコラムは満月通信メールマガジンで配信されたものです

「できる人」が陥る落とし穴

今回は「できる人」なのに「運気がなかなか上がらないケース」についてご紹介します。

以前に「想定力と運気」という題名のコラムを紹介しました。
「想定力」がある人は運気を落としにくく、「想定力」が弱くて、いつもバタバタ忙しくしていたり、その場しのぎで物事をすすめている人は、運気の取りこぼしがとても多い、というお話でした。（読まれていない方はバックナンバーの【Vol.52】をご覧下さい。）

どうしても「その場しのぎ」や「やっつけ仕事」のスタイルというのは「過去・現在・未来」の一貫した流れを読みきれていないので、「気づき」という面で多くの見落としが生じてしまいます。そのような習慣のまま毎日を過ごしていると、年間で考えれば、かなりの量の「見過ごし」が生じるわけです。結果として運気を上げられる多くのチャンスを見失うこととなります。

ではそのような「想定力」や「気づき」の力がある人はみんな人生が順調かと言えば、もちろんそんな簡単ではありませんよね。

実力があるのに幸せを手にできていない人は、今まで何度もお話をしてきました「周波数を下げる行動」を見直すことも大切ですが、今回はもう１点大切なポイントをお伝え致します。

近未来を想定する力や、周辺変化に対する気づきの力があると、頭の中だけで物事を組み立てやすくなります。行動よりも前にじっくり考えて、予測して、最善と思われる最も無駄の少ない道を歩もうとします。もちろん運気を落とさない行動として非常に大切な心がけですが、ここにちょっとした落とし穴があります。

ある程度、先が見えていて、予測がつきやすい状況の場合にはそれでよいのですが、難題・トラブルにぶつかった際には、頭の中だけでいろいろ考えても解決できない場合があります。

あれこれ考えすぎて悩みとストレスだけが大きくなり、それが負の循環となってさらに良い解決策が生み出せなくなってしまいます。

しかし、頭の中で最善策を見つかるまでで考え続ける「クセ」が付いているので、それが見つかるまでなかなか行動に移せません。それが大きな機会損失を生む結果となるのです。

そんなときは、スイッチを切り替えて、

「迷ったときは手を動かす」
「壁にぶつかったときは、思考よりも行動を優先する」

といった点を優先します。

頭の中でぐるぐる考えを巡らせる普段のスタイルから、思いつきでもその場しのぎでも結構ですので、先に行動をするスタイルに１８０度変えて下さい。

今まで散々「思いつきの行動」や「その場しのぎ」は良くないと言ってきましたが、いつも「思いつきの行動」や「その場しのぎ」をしている人はそれではダメです。普段は「想定力」や「気づき」によって行動の質を高めてきた人だからこそ「思いつきの行動」や「その場しのぎ」が時として有効に働くのです。

ため息をつきながら、過去を後悔したり未来を不安に思ったりしていても前にはすすみません。ときには時間が解決することもありますが、ほとんどの場合、行動をしない限り解決しません。そして行動が遅れれば遅れるほど、トラブルが大きくなっていくことも多いです。

「あー、面倒くさいなぁ」とか「どうしたら良いかわからない･･･」という言葉が喉から出かかったら、その言葉を一度飲み込んで、頭をカラにしたまま動いてみて下さい。

手を動かすことに集中して「こんなことやっていて意味あるのかなぁ」とか「もっと他に良い方法があるかもしれないなぁ」といった感情が湧き出てくることを抑えて下さい。動いてみてすぐに良い結果がでないかもしれませんが、「動いたこと」は１つも無駄になっていません。「動いてみた」ことで様々な発見や変化が生じるのです。

このような言わば「思考モード」と「行動モード」のスイッチの切り替えがうまくできる人は、さらに高いレベルに運気が上がっていきます。

いつも「思いつきの行動」や「その場しのぎ」を貫いている人は、先ほど申し上げたとおり運気の取りこぼしはとても多いですが、そんなスタイルの人から学べるところもあります。それは、「瞬発力」と「バイタリティー」です。その２つの武器があるからこそ、ダラダラ予測をしたり細かい検証をせず、ぶっつけ本番で行動ができるわけです。

いつも「思考優先」のクセがついている人は、この「瞬発力」と「バイタリティー」をできるだけ使わないように物事を処理しています。しかし、ときには「瞬発力」と「バイタリティー」を発揮しなければならないときがあります。

実は「思考優先」タイプになればなるほど、「瞬発力」や「バイタリティー」は衰えやすいんです。逆に、「行動優先」タイプになればなるほど「想定力」や「気づき」の力が衰えやすいんです。この両方の力が錆びないようにしなければなりません。

「あーだ、こーだ、考えずに、今は動くと決めた！」です。

決めたからには、とにかく動くことを優先して下さい。人に会う、書類を作り始める、電話をする、調べる、謝る、メールを返信する　など人それぞれすぐに動くべきことが必ずあるはずです。そして、最も時間がかかりそうな難題から始めるのが理想です。

「想定力」と「気づき」という持ち前の武器に、さらに「瞬発力」と「バイタリティー」が加われば無敵です。

そう考えると、「深夜」という時間帯はとても危険なんです。
いろいろ悩んで考えを巡らしても、時間的な制約があるので、すぐに「行動」に移しにくい条件が多いためです。

夜に悩む傾向が強い人は、できるだけ日中に身体を疲れさせて、できるだけその危険な時間帯を迎える前に睡眠ができるようにタイムコントロールをして下さい。

そして、朝、一通り考えて、一通り悩んだら、すぐに行動に移す。
それが真の「できる人」の行動パターンです。

この地球上では、時間というのは「過去」と「現在」と「未来」しかありません。
悩みというのは「過去」に引っ張られた状態です。そして「心配」というのはまだ来てもいない「未来」に対して勝手に怯えている状態です。来るかもしれないけど、まだ来ていないわけです。

「過去意識」あるいは「未来意識」をもっているのは人間だけですので、「悩み」や「心配」は人間だけの特性です。

しかしそれを解決するためには視点を「現在」に戻すことです。
視点を「現在」に戻すということが、すなわち「行動をする」ということになります。

先ほど「思考モード」と「行動モード」という言葉を使いましたが、「思考モード」は過去や未来に視点が移っている状態、「行動モード」は現在に視点が戻っている状態とも言えます。

何か壁にぶつかったら、「現在」に視点を戻すクセというものが大切なんです。

２０１３年の流行語の中に「今でしょ！」　というものがありましたね。すっかり死語になってしまいましたが、この「今」を意識すること、「今」に集中すること、というのは非常に重要であることは未来永劫変わりません。

「悩み」や「心配」で頭がいっぱいになってきたな･･･　と思ったら、視点が「現在（今）」から離れてしまっている証拠です。
「過去」や「未来」を訪れてみて、それですぐに明快な解決策が見つかったのであればそれでよいですが、一定時間が経過して見つからなかった場合は、まずは「現在（今）」に戻ってきて下さい。いつまでも「過去」や「未来」に行きっぱなしだと、心や身体にどんどん負担が掛かってきてしまいます。

ぜひこれからは、「想定力」「気づき」「瞬発力」「バイタリティー」という４つをフル活用して、鉄壁の運気を構築して頂きたいと思います。

「想定力」や「気づき」の力で今まで順調に伸びてきた人は、いつでも「瞬発力」や「バイタリティー」を出せる準備をして下さい。
「瞬発力」「バイタリティー」は誰にも負けない、という人は、「想定力」「気づき」を養うことを次の目標にしましょう。

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