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※このコラムは満月通信メールマガジンで配信されたものです

運気を消滅させる「猛毒」

先月のコラムでは「運」というものの正体について解説させて頂きました。

「運(運気)」=「量」×「勢い」 

でしたね。かけ算で表しますから、どちらか一方でも0(ゼロ)だとこの公式は成り立ちません。
運気を上げる行動をして、なおかつ勢い(行動力)が必要です。辛いとき、悲しいときこそ「勢い」を止めてはいけません。ぜひ意識されて下さい。

しかし、せっかく蓄積した運気、勢いをつけた運気を消滅させてしまう「猛毒」とも言える行動があります。今回はそのことついて解説します。

それは幸運と正反対の位置にある感情であり、幸運へ向かってすすんでいる歩みを止めてしまう感情です。

そう、「怒り」の感情です。

「怒り」は「百害あって一利なし」です。何一つ良いことは生みません。

先月お伝えした「運気の公式」に付け加えますと、

「運(運気)」=「量」×「勢い」−「怒り」

となります。

でも日常生活をしていると「怒り」を感じないで過ごすことは難しいですよね。
朝の通勤ラッシュから始まって、職場でも、路上でも、買い物先でも、家庭内でも、小さなイラッとする感情から、激怒レベルまで様々ではありますが、 人間社会で生きていく以上「怒り」の感情をゼロにすることはできません。

しかし「怒り」を減らす努力はできるはずです。
イライラするような環境に身を置かないように「行動にゆとり」をもつことで、毎日発生する「怒り」の感情を大幅に減らすことができます。

例えば行動にゆとりがある状態では少々のことでは「怒り」の感情は生じません。心が寛大になっているためです。
しかし、ゆとりがないと心が狭くなりますから、例えば信号が赤だったというだけで「怒り」が倍増するということにもなりかねないのです。
「怒り」はさらなる「怒り」を産み、体内が「怒り」で満ちていると体内周波数が下がって「運気」は完全に逃げていってしまいます。

「ゆとり」には時間のゆとり、空間のゆとり、お金のゆとり、体力・健康のゆとり、心のゆとり などがあります。
この中で一番早く対策できるのは「時間のゆとり」です。まずは「時間のゆとり」を意識してみて下さい。

自分の24時間の行動を見直して、どこにゆとりがなくてイラっとしているのか。
朝なのか、会議の前の準備の時間なのか、食事のあとの休憩時間が少ないのか、人と会う約束の時間の決め方が悪いのか、自分の24時間を見直してみて下さい。
また、子育てをしている方は大人の時間感覚を無理やりあてはめて、自らイライラを作り出しているケースが非常に多いです。
5分かかると思ったことは10分見ておく。30分かかると思ったことは1時間見ておく。
相手に合わせた時間の「再設定」が必要です。

時間のゆとりを阻害する要因についても考えて見ましょう。 渋滞の影響を受けやすい経路や時間帯ではないか、自分が集中できる時間帯と集中できない時間帯の使い分けが悪いではないか、 など自分から「時間のゆとり」を奪う原因を見直して、できるだけ消していきます。

「時間の使い方」を見直すだけでも十分に「運気を落とす猛毒」を登場させないで済みます。

「空間のゆとり」は何も広々とした自然の中や大豪邸に住みなさいと言っているわけではありません。
整理整頓をして行動しやすいスペースをしっかり確保することで、効率的な行動ができますし、無駄な時間やイライラを発生させないで済みます。

「お金のゆとり」は少し考え方を変えなければなりません。「金持ち喧嘩せず」という言葉もありますが、お金にゆとりがあると「怒り」の感情も出にくくなるのは確かです。
しかしこの「金持ち」という基準が重要です。本来であれば生活をする上で十分なお金を持っていれば「金持ち」なんです。
貯蓄額1億円以上が金持ち、なんていう具体的な定義はどこにもありません。
テレビや雑誌で「金持ち」の本来の定義を大きく歪められてしまっているのです。
豪邸に住んで高級外車に乗るのが金持ちのあるべき姿、と勝手に洗脳されているだけなんです。

しかし現在年収300万円の人が例えば5億円の豪邸に住みたいというのはかなり大変な目標です。
それだけの才能と行動力がある人は別ですが、大半の人はこの目標では「ゆとり」は全くなく、その過程においてストレスを生じさせることのほうが圧倒的に多いでしょう。 つまり、身の丈に合っていないわけです。

一方、年収300万円の人が年間200万円で楽しく暮らせる生活を確立したら、かなりの「ゆとり」があり、本来の意味での「金持ち」になります。
同じ年収300万円の人でも「ゆとり」という点では大きな差があります。
結果として「ゆとり」が大きな運気を生んで、3億円の豪邸を目指している人よりもずっと幸せで大きな富を得ることができるでしょう。

要するに身の丈に合わせた生活レベルと目標設定が必要なのです。もちろん決して夢や目標をもつな、ということではありません。
夢や目標にも段階があり「ゆとり」を消さないと達成できないような目標では達成率が下がるという意味で解釈して下さい。

「健康体力のゆとり」についても個人差がありますから、その人に合ったレベルを維持しなければなりません。
「時間のゆとり」にも関係してきますが、どうしても睡眠を8時間とらないと支障があるという人であれば、それを確保するための時間の使い方を最優先しなければならないです。

一方で、日ごろ生活をしていると公共の場でマナーを守らない人、礼儀のない人に遭遇して、「怒り」を覚えることも多いでしょう。
いくら「行動のゆとり」があっても、状況によってはいつも寛大でいられるわけではありません。

そのような場所に行かないようにすれば話は早いのですが、嫌なことから逃げてばかりでは生活は成り立ちません。ではどうしたら良いのでしょうか。

例えば電車の中で大声で話をしている人たちがいたとします。迷惑ですよね。「怒り」の感情が出ますよね。

本当に耐えられないのであれば、その人たちに注意をして止めさせるか、あるいは違う車両に移る、または聞こえないように音楽などを聴く、などの方法しかないですね。
ときには行動をすることも必要です。いつも平和主義ではいけません。

しかし、それらの方法が取れない場合には我慢をして耐えてはいけないんです。我慢して耐えることがイラつきや怒りを発生させてしまうためです。

方法を取らないと決めたのであれば、怒りを放棄して許容することに集中して下さい。「許すこと」に徹します。

「まあ楽しいことがあって盛り上がっているのだろう。」とか「私も昔はそうだったな。」のように解釈を変える必要があります。
行動をしないと決めた以上は「怒り」だけ残してはいけないんです。「怒り」を消す行動までしっかり行なわなければならないんです。

もちろんすぐに考え方を変えられるものではないですが、「心のゆとり」が大切です。

また、子供が言うことを聞かない、部下が命令に従わないなどの理由で「怒り」を感じることもあるでしょう。
しかしその大半は、「伝え方」「教え方」「気の配り方」に問題がるケースのほうが多いのです。
以前のコラムでも解説しましたが、イラっときたときが学習のチャンス(=運気を上げるチャンス)なんです。

運気に守られて大きな成功をしている人の多くは、どんな状況でも「ゆとり」だけは確保しています。

忙しくて仕事やスケジュールに追われていても、「ゆとり」だけは残してイライラや怒りを発生させる元を消しています。そして「ゆとり」を生み出すための様々な工夫もしています。

ぜひ周りに運気の良い人がいたら、「ゆとり」という観点で観察してみて下さい。
きっとどこか要所要所で「ゆとり」の取り方を工夫しているはずです。
決してマイペースで利己的な行動にはせずに、正しい「ゆとりの行動」を取ることが運気を味方につける重要なポイントです。

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