コラム

デジタルと運気の関係

パソコンや携帯、スマホが普及してから生活のスタイルや仕事の方法はすっかり様変わりしました。
コミュニケーション手段としてEメールやインターネットが使われるようになってからは、電話での会話や対面で直接会って話す機会が減って、 デジタル・コミュニケーションが当たり前の世の中になってしまいました。

そんなデジタル化が進む中で対極的に囁かれるのが「電話や対面でのコミュニケーション術の重要性」です。
電話や対面でスマートにコミュニケーションができる資質をつけることで、人間関係や仕事で差がつくという考え方が再認識されるのは当然のことでしょう。
結局のところ、人と人をつなぐのは心であり、このようなデジタル主流の世界では心の交流をいかに増やすかが重要視されます。
しかしながら、今回のコラムは「電話や対面でのコミュニケーション術の重要性」についてではありません。
真逆の話になりますが、運気という観点から紐解いた「デジタルの重要性」についてご紹介したいと思います。

「私はEメールが苦手なのですべて連絡は電話なんです。」とか「インターネットはわからないので必ずお店で買い物をします。」という考えの方は大勢いらっしゃいます。
コミュニケーションは最低でも「電話」で、できれば「対面」で行なうことでお互いの意思疎通ができるという考え方がベースになっていると同時に、 その一方で、メールでは思ったとおり伝えられない、インターネットの構造がよくわからない、という一面もあるでしょう。
苦手意識が強いとなかなか機械と向き合う覚悟ができませんので、ついついラクな手段を使ってしまいがちです。

日本のサービスレベルは高いですから、Eメールやインターネットを使わなくても大抵のことは解決できます。
しっかりとサポート体制ができていてEメールやインターネットが苦手が人でも不自由しないようになっているからです。
このようなデジタルツールに頼らずに乗り切る考え方を一般的には「アナログ思考」とも呼んだりします。

しかし運気という観点で見ますと、この「アナログ思考」はとても危険な状態となります。
「アナログ思考」では実は様々な場面で運気を落としている可能性が高く、なかなか運気低迷から脱出できないケースが多いのが実情なのです。

「電話や対面でのコミュニケーション」が重要であることは今でも変わりません。
しかし「アナログ思考」だけでは運気を安定させられない時代になってきているのです。
世の中自体がデジタルを中心に構築されているため、「(世間一般で言うところの)デジタル思考」もしっかり持っていないと、様々なところでチャンスを見逃してしまいますし、 周囲の人の気の流れに乗れなくなってしまいます。

確かに前述のとおり日本のサービスレベルの高さによって、Eメールやインターネットに頼らなくても「表面上は」生きていかれます。
しかし、実は多くの方が気が付いていないのですが、それはあくまでも「表面上」であって、
見えないところで多くのチャンス、運気を失っているということをしっかり受け止めて頂きたいのです。

「アナログ思考」で生きていて、仕事や生活が順調という方ももちろんいらっしゃいます。
しかしそれはデジタルツールを持たないことによるマイナス面よりも、ずっと強いプラスの武器をもっているからであって、 例えば極めて強い人脈であったり、身体能力であったり、資産であったりします。
しかし、段違いに強力な武器になっていないと、デジタルツールを持たないことによるマイナスを補いきれない時代になっており、 多少のプラスの武器を持っていても、通用しなくなっているのも事実です。

そのくらいこの20年くらいの間に、表面では到底わからないレベルで世の中の気の流れが変わっているのです。

このコラムを読まれている方は最低限のメール操作やインターネットの操作ができる方ですので、「アナログ思考一辺倒」という方はいらっしゃらないかと思いますが、 世の中の流れは速度を増して変化していますので、常に「デジタル思考」を持ち続けて、世の中の流れにしっかり着いていくことを意識し続ける必要はあります。

言わば、「デジタル思考」と「アナログ思考」の両方を持ち合わせた人が、世の中の気の流れからはじき出されずに、運気を安定した状態にして維持することができると言えます。

特に日本では「気遣い」や「思いやり」といった心をコミュニケーションに反映させないと運気を維持することができない国です。
日本で幸せを手に入れて運気を高い位置で維持させるためには日本の環境に合わせた行動が必要となります。

日本に昔から伝わるアナログ的なコミュニケーション手段。そして、日々加速度を増しているデジタル的なコミュニケーション手段。
どちらも重要です。これから先はどちらか一方だけで生き抜ける時代ではありません。

どちらかを苦手にしているのであれば、ぜひ逃げずに克服して下さい。
デジタルが苦手であればデジタルツールについて懸命に勉強をする。
人との対面コミュニケーションが苦手であれば、積極的に人と関わりをもって、相手のことを理解する能力と自分を正しく伝える能力を磨くことです。

しかし、世間一般ではとかく2つに分けて考えようとする「デジタル」と「アナログ」は実際には区別するべきものではないんです。
(デジタルとアナログという言葉の定義自体がやや間違ってきているとも言えます。)

実際には「アナログ」のベースの上に「デジタル」があるだけです。
これを無理やり切り離して考えようとすると矛盾が生じます。どちらか一方だけでは太刀打ちできないのは明白です。
いくらEメールの送信が早くても、結局は文章を打つということ自体は「アナログ」の域を出ません。鉛筆で手紙を書くのと同じなのです。

しかしながら、「私はEメールが苦手なのですべて連絡は電話なんです。」
という方は、実は「体系的に文章にまとめる思考ができない」と言っているのと同じである場合もあります。
「インターネットはわからないので必ずお店で買い物をします。」という方は、画面に表示された情報を順番に読み進めていく「情報処理能力」が劣っている、 と言っているのと同じである場合もあります。もちろん全員に当てはまるわけではないですが、 別にポルトガル語で書いてあるわけでも、宇宙の言葉で書いてあるわけでもないわけで、 昔から使っている日本語なのであれば、アナログとデジタルとで線を引くこと自体が間違っているのです。
もちろん「機械の操作」という点で「慣れ・不慣れ」はあります。
しかしこの「慣れ・不慣れ」のせいにして、実は自分の能力不足、学校を卒業した後の勉強不足であることを隠してしまっている方が大勢います。
これでは現代の世の中の気の流れには到底付いていくことができません。運気という観点ではかなりのハンデキャップになってしまいます。

ぜひ世間一般で言う「アナログ」か「デジタル」の枠組みは一切取り払って頂き、バランス良くその能力を高めていって下さい。
勉強するのは学校を卒業するまでと思っていたら大間違いで、今はスピードの早い世の中についていくために生涯勉強をし続けなければなりません。
勉強(=つまり世の中の動きに合わせてツールを理解すること)を怠って、頭を止めてしまったらあっという間に取り残されてしまいます。

学校では勉強をサボるとテストや通信簿ではっきりわかりますが、卒業後はサボってもわかりにくいので、 5年、10年と経過するとなかなか取り返しが難しい大差がついてしまいます。

日本で生きていく上ですべての運気のベースとなる「気遣い」や「思いやり」といった心を磨くこと
世の中の動き(特にデジタルツール)に敏感に対処していくこと

この両輪をぜひバランスよく回転させて、運気を高めやすいコンディションを常に作って頂きたいと思います。

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