水晶工房：コラム（vol.033）

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※このコラムは満月通信メールマガジンで配信されたものです

「自分の”欠点”の料理法」で運気は大きく変わる

「運気を手に入れて成功している人」と「運気を逃して失敗続きの人」との大きな違いについて、また１つお話をしたいと思います。

今回は「欠点」についてです。

成功している人は欠点がないんじゃないの？　とか、あっても少ないんじゃないの？　と思っている人が多いと思います。
逆に失敗続きの人は欠点が多く、弱点や短所だらけで、「欠点の量の差」で運気の有無、成功の有無が決まると思っている人が多いでしょう。

しかしそれは大きな間違いです。
「欠点」は絶対に「量」で比較をしてはいけません。

決定的な違いは「欠点」の料理法です。これで成功と失敗の大きな分かれ道となります。決定的な違いです。
とてもとても大きな違いであって、この違いが運気を大きく左右しています。詳しく説明しましょう。

運気を手に入れて成功している人も、運気を逃して失敗続きの人も、欠点は同じようにあります。
どちらも致命的と言えるほどの欠点をもった人もいます。量の差が全くないとは言えませんが、思っているほどずっと差は小さいです。

どこが決定的に違うかと言いますと、運気を手に入れて成功している人は、自分の欠点をとてもよく理解していて、とてもよく分析していて、いつも正面から受け入れています。
一方、運気を逃して失敗続きの人は、とにかく自分の欠点のことを考えると暗〜い気持ちになるので、できるだけ考えないようにして、できるだけ見て見ぬふりをして避けて過ごしています。

例えば「朝がとても弱くて起きられない」という欠点があったとします。
運気を手に入れて成功している人は、その自分の欠点（弱点）をよくわかっています。
この弱点が表面化しないための研究をよくしています。朝、なかなか起きられないのであれば、早く寝れば良いだけですが、現代社会において思うように自分のペースで時間を決められる人は少ないでしょう。簡単に出来れば苦労しません。

しかし成功者は徹底的に自己分析と対策をやっているんです。
例えば夜早く寝ることができない障壁となっている出来事をできるだけ早く片付ける工夫をしています。
仕事の進め方や、夜のアポイントの入れ方など自分に最適なペースにもっていけるように、何らかの工夫をしています。

あるいは、夜遅く寝ることができなくても、どのようなときに朝、比較的スムーズに起きられるかを研究しています。
例えば、前の日の夜にランニングをしてから寝ると朝調子よく起きられる、とか前の日の食事を何時までにとると良いとか、何らかの自分の法則のようなものを探そうとします。

または、朝起きたくなる工夫をしている人もいます。
例えば夜はお風呂に入らずに寝ます。何となく気持ち悪いですが、我慢して寝てしまいます。
そして、朝タイマーでお風呂が沸くようにして、とにかく眠くても入ってしまいます。
そうするとこの「気持ちの良い行動」が朝起きたくなる理由になって、お風呂が沸いているのなら、ということで起きたくなります。

欠点（弱点）がなかったのではなく、欠点が出なくなったのです。
欠点を克服したのではなく、欠点がたまたま表面に現れなくなっただけなのです。

一方、運気を逃して失敗続きの人は、「仕事が忙しくて夜遅いんだから仕方がない」と諦めてしまうでしょう。
「私は夜型で朝弱い体質だから仕方がない」と諦めてしまうでしょう。
自分を研究して対策をとることに面倒を感じて何もしないでしょう。

その欠点がときどき大きな障壁となって運気を左右する出来事につながってくるのです。

この朝に弱い人のケースは、ごくごく一部の例です。
自分の欠点、弱点、短所という観点で見れば、そのようなことは１０個も２０個もあるはずです。
その中で、自分の人生に影響がありそうなものは、１つ１つ分析して対策を考えなければなりません。

それを出来たかどうかが「運気を手に入れて成功している人」と「運気を逃して失敗続きの人」との大きな違いなんです。

●人前で話すのが苦手な人
●記憶力が弱くてすぐに忘れてしまう人
●どうもコンピューターのようなデジタルなものは理解ができない人
●体が弱くて人と同じように活発に行動ができない人
●車が苦手ですぐに酔ってしまう人
●お酒に弱くてお酒の席ではどうも周りと距離ができてしまう人
●難しい話にはついていかれない人
●耳が遠くて人より一歩理解と行動が遅れてしまう人
●食欲旺盛でどうしても食事をセーブできない人
●怒りっぽくて、つい短気でキレてしまう人
...etc.

欠点・弱点・短所を挙げたらきりがありません。
しかし、上記の例は「大成功を収めた人」でも普通にもっている欠点の抜粋例なんです。

運気を逃して失敗続きの人は、この欠点からなんとなく逃げてきて、なんとなく考えないようにして、他のことでストレス解消をして、とにかく見て見ぬふりをしています。

しかし運気を手に入れて成功している人は自己分析をしっかりしています。何度も言いますが「克服」なんてたいそうなものではありません。単なる「工夫」です。

●人前で話すのが苦手な人
→前もって念入りに原稿を作って、想定される問答を暗記しておく
→人前で自分が話さないで済むように仕事のやり方やを変える

●記憶力が弱くてすぐに忘れてしまう人
→とにかくメモ魔になって、２４時間メモとペンは体に身につけておく
→付箋、録音機、ノートなど好きなものを使って、トイレ、ドア、お風呂どこでもスペースを使う

●どうもコンピューターのようなデジタルなものは理解ができない人
→コンピューターに強い助っ人を探すことにとにかく全精力を使う
→せめてアナログの世界では自分の能力を活かせるように努力をする

●体が弱くて人と同じように活発に行動ができない人
→調子の良い時間帯に絞って集中して仕事や趣味を行なう
→負担になることを他人に任せられるように人脈を少しずつ作る

●車が苦手ですぐに酔ってしまう人
→車に乗らないで済むような環境にいられるように根回しをする
→内勤が得意なことをアピールして内勤で必要とされる人になる

●お酒に弱くてお酒の席ではどうも周りと距離ができてしまう人
→他にお酒が飲めない人の振る舞いを研究する
→お酒の席以外の場所で自分をアピールできる得意な場所を作る

●難しい話にはついていかれない人
→プライドを捨てて聞くことに徹する(聞き上手になる）
→教えてもらうという立場で相手と接する

●耳が遠くて人より一歩理解と行動が遅れてしまう人
→サポートしてくれるキーマンを見つける
→補助具・機械などを活用して補う

●食欲旺盛でどうしても食事をセーブできない人
→自分の食欲の性質を理解する（例えば、食事の３０分前におにぎり１個だけ食べておくと、食事の時間になぜかお腹が満たされていて多く食べないで済む　とか、家でごろごろしているとツイツイ食べちゃうという人は敢えて忙しい用事を作って気をそらすなど）

●怒りっぽくて、つい短気でキレてしまう人
→すぐに決定をせず、イラっときたら１０分他のことをして待ってみる
→過去に比較的早く怒りを収めることができた事例を記録しておいて、随時やってみる

などなどあくまでも簡単に噛み砕いた例示ですので、実際には自分の欠点を自分で分析して、いろいろ試してみることが重要であることは言うまでもありません。（上記はあくまでも考え方の例です。）

欠点があるのは仕方がないのです。それを克服しようとは思わないで下さい。
克服できないものもたくさんあります。克服できないとそれだけで自信を失って前に進めなくなってしまいます。
英語が話せないから、英語を話せるようにする、それも大切なことかもしれません。
しかし多大な労力と時間がかかります。それよりも英語が話せないという弱点が出ないで済むような工夫をするほうがずっと早い場合もあります。
英語が話せる信頼できるパートナーを見つける、あるいは英語を話さなくて済むようにできるだけメールや文書でやりとりをするような環境に変えていく（翻訳ソフトで文書を作る）など、
人の数だけアイデアがあります。

自分に出来ないことは、出来る人にお願いをする
でも、お願いしっぱなしではなく、自分の得意なことで返す

成功者はそういうWIN-WINの強い関係の友人やパートナーをもっている人も多いです。
自分に足りないもの、欠点をよくわかっているからです。自分一人で克服しようとしても限界があることを知っているからです。自分の性質、クセをよくわかっているからです。

欠点は克服しなくても良い

欠点は工夫をして、現れないようにするだけ

運気を手に入れて成功している人は必ずやっています。そして自然と自分のペースというものを作り上げています。
観察してみると、工夫＝自分のペースになっていることがよくわかります。

今日から自分の欠点を楽しみながら見つけ出して下さい。とっくに見つかっているはずですが、敢えて見ないようにしていたと思います。それを引っ張り出して下さい。

そして、工夫を考えます。ラクになる工夫です。そうするとたまたま現れなくなるんです。
でも目を背けて見ないのではなく、しっかり監視している中で現れなくなるのですから、運気という観点では大きく変わってきます。

ぜひ自分の欠点と楽しく付き合って、欠点のある自分のことを好きになって下さい。欠点は必ずあるものです。見ないフリではなく、じっくり付き合って下さい。

そうすると運気の流れが霧が晴れたように変わってきますよ！

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